more than a SCORE

1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

レース後

第56回 スプリンターズS

ジャンダルム、とうとうG1に手が届きました。 相当インバイアスの強い馬場コンディションではありましたが、それをきっちり味方につけるシンプルな先行策。荻野極からすればおおよそ想定内の展開だったのではないでしょうか。 それはスタートからの横の動き…

第68回 産経賞オールカマーと第70回 神戸新聞杯

ジェラルディーナ、母を思わせる快勝でした。 ジェンティルドンナの有馬記念も黒帽だったなぁ、と思いながらゴールシーンを眺めておりました。あの時も好位のインをきれいに立ち回っていましたね。 坂を上がってから突き放したあたりには単なる枠順の運だけ…

第76回 朝日杯セントライト記念と第40回 関西テレビ放送賞ローズS

ガイアフォース、競り合いを制しました。 アスクビクターモアの先行策をガイアフォースとローシャムパークが捉えることができるか、というのが事前の見立てでしたが、1~3着でしたから着眼点はおおよそ合っていたようです。 1コーナーまで、三者ともインから…

パシフィッククラシックはフライトラインの歴史的圧勝

フライトライン、凄かったですね。まずはレース映像をご覧くださいませ。もう観たほうが早いです。 www.youtube.com 前走G1メットマイルからこちら、2ハロンの距離延長をこなせるのかに注目が集まっていましたが、杞憂とはまさにこのことでした。 難なくクリ…

第58回 札幌記念

ジャックドール、タフなレースを押し切りました。 パークウインズ府中で観戦していたのですが、1000m59秒台という通過ラップが表示された瞬間に「遅い」というどよめきが起こっていました。 福島記念などの前傾ラップでとばしていくイメージからすれば物足り…

英インターナショナルSはバーイード圧勝

バーイード、とんでもない強さで距離延長を克服しました。 レース結果はJRA-VAN Ver.Worldをご参照ください。 world.jra-van.jp 馬なりでミシュリフを飲み込みながら、アクセルを踏んだ瞬間の強烈なシフトアップ。あの加速とあの着差にバーイードのフィジカ…

第57回 関屋記念

ウインカーネリアンが2番手から押し切りました。スローに過ぎる展開になりましたね。 逃げたシュリの上がりが33.1、勝ち馬の上がりが32.9ですから、後方待機勢はほぼノーチャンスだったことがうかがえます。以下、公式レースラップですね。 12.7-11.4-12.1-1…

第58回 函館記念

ハヤヤッコ、芝ダートの両重賞制覇となりました。 前々走の日経賞、5番手で追走出来ていましたので、1番枠から中団につけられるのではと考えてのピックアップは予想通りでした。あの時の中山の馬場も荒れていましたから、ダート実績と当日の馬場コンディショ…

第24回 ジャパンダートダービー

ノットゥルノ、雨の残る良馬場を押し切りました。 リコーヴィクターが積極策。主張が中途半端になったペイシャエスの鼻先をかすめて先頭へ。ひとつ内枠のコマンドラインもそれを追随しての先行策。ノットゥルノはこれらの動きを大外枠からじっくり見ながらポ…

第63回 宝塚記念

タイトルホルダー、スピードの持続力で圧倒しました。 パンサラッサが煽り気味のスタートだったとはいえ、タイトルホルダーがしっかりダッシュして先手を取り切ってしまうとは。パンサラッサの二の脚を待つ余裕がありましたね。並びかけてきたところでピッチ…

第72回 安田記念

ソングライン、上がり勝負を制しました。 ダノンザキッドが3コーナーで2番手に押し上げていたのが象徴的と思って観戦していました。3、4コーナーで凝縮する馬群はスローで流れているサインでよかったようです。 残り1000~600の2ハロン、おおよそ3、4コーナ…

第89回 東京優駿 (日本ダービー)

ドウデュース、レースレコードで世代の頂点に立ちました。 1コーナーをそつなくクリアした後はずーっとワクワクしっぱなしでした。ダノンベルーガ、ジオグリフの直後というかなりベターなポジションをキープしつつ、外からの圧がない状態。4コーナー出口の遠…

第83回 優駿牝馬

スターズオンアース、鮮やかな2冠達成となりました。 大外枠は言われるほど不利ではない認識でしたが、それにしても鮮やかでしたね。15分発走が遅れた状況下、スタートが決まらない馬や大きく左右にふらついてしまった馬、その煽りを受けてしまった馬が多か…

第17回 ヴィクトリアマイル

ソダシ、圧巻の走りでした。鮮やかで、強かったですね。 現地観戦だったのですが、ゴール直後の拍手、拍手。コロナ以降、最も集客をしたであろう府中のスタンドで直接聞くことができてよかったです。マスクをしている分、表現方法は変わっていますが、ソダシ…

第27回 NHKマイルカップ

ダノンスコーピオン、川田のリードに応えてのG1制覇でした。 大外枠とコンディションで疑問符がついていたのがレース前の評価でしたが、見事に乗り切ってしまいました。アーリントンカップから中2週、決して絶好調ではなかったと思っていますが、縦長になっ…

第165回 天皇賞(春)

タイトルホルダー、ペースを支配して7馬身差の圧勝でした。 あっという間に先手を取り切ってしまいましたね。クレッシェンドラヴの鞍上が全力でプッシュしていましたが、ファーストコーナーを待たずに単騎逃げの形をつくることに成功していました。他馬が抵…

第82回 皐月賞

ジオグリフ、すべてが噛み合っての1冠奪取でした。 4コーナーで先行せざるを得なかったイクイノックスを射程に捉えたあたりで、ほぼジオグリフで勝負あったと見ていました。 前走共同通信杯では先行策を取れたこと(好スタートから少し引っ張ってポジション…

第82回 桜花賞

スターズオンアース、馬群を捌いてタフなスパートを見せてくれました。 ウォーターナビレラ武豊はいつもの好スタートから2番手を確保。ラブリイユアアイズ坂井瑠星が外枠から主張しましたがこれを交わすには至らず、前走ダート短距離の最低人気カフジテトラ…

第66回 大阪杯

ポタジェ、初重賞制覇がG1となりました。 まさかスタートが決まってダッシュしているジャックドールの近くまで進出できるとは思いませんでした。出していって、控えての5番手で1コーナーへ。阪神2000mというロケーションで、エフフォーリアの前に入り込んで1…

ヒトツ、オーストラリアンダービー制覇

ロイヤルランドウィックからうれしい一報が届きました。 netkeibaの記事はこちら。 news.netkeiba.com Racing Austraria のResultsはこちら。 racingaustralia.horse レース後のジョッキーコメントは以下。Racing.comで見つけました。 www.racing.com 元々こ…

第52回 高松宮記念

ナランフレグ、インの厳しい進路をよく抜けてきました。 直線に向いてレシステンシアとジャンダルムの間が空いたところ、鮫島の見事なリードでそのコースを主張したトゥラヴェスーラ。ひとつタイミングが遅れたナランフレグはインに押し込まれ気味に。軽くつ…

2022 Dubai World Cup meeting

日本馬快挙の報が続きました。すごかったですね。 サウジカップディからの転戦組も含めて史上最多22頭での参戦となった日本調教馬。日本ではアルクオーツスプリントを除くG1、計4レースが馬券販売されましたが、その前のG2も販売しないといけませんでした。…

第70回 日経賞

タイトルホルダー、地力を示す逃げ切りでした。 わかりきっている戦略でも能力が違うとこうなりますね。「1番人気」「日経賞」「逃げ切り」というキーワードですとシンボリルドルフが記憶から引っぱり出せる訳ですが、皇帝の睥睨するような逃げとはまた趣き…

第58回 金鯱賞

ジャックドール、5連勝となるレコード勝ちでした。 ほぼ隊列が決した1コーナーでおおむね逃げ切りかなとイメージがつきましたね。それだけスタートからのスピードの乗り方は他馬につけ入るスキを見せないそれだったと思っています。 初速に劣ると思っていた…

第59回 報知杯弥生賞ディープインパクト記念

アスクビクターモア、先行策が活きました。 外枠から早めに先行策という判断になったようですね。田辺の準備が奏功したと思いますが、これに応えた馬の成長も見逃せないところ。 よくもわるくもレース後半の展開の鍵になったロジハービンの捲りに合わせて、…

2022 Saudi Cup Day

日本馬席巻という1日となりました。ルメールデーといってもいいかもしれませんね。 花粉症にやられながら仕事をしていたこともあり、ようやく録画していたグリーンチャンネルの中継を通しで確認。 3回目となったサウジカップデー、サウジカップはG1、それ以…

第39回 フェブラリーS

カフェファラオ、速かったですね。 スタートからスムーズに好位に取りつく姿を見て「上手くいっているな」と思い、4コーナーの充実ぶりで連覇を確信させられました。肝心な内容は「堀先生に聞いてください」ととぼけた福永の、実にそつのない騎乗が見事でし…

第56回 共同通信杯

ダノンベルーガ、先が楽しみな末脚でした。 現地観戦できまして、あの馬体の仕上がりとあの末脚とのギャップを生で確認できたのはよかったなと思っています。 正直、パドックで目立っては見えなかったんですよね。ゆっくり仕上がるハーツクライだな、という…

第38回 ホープフルS と第67回 東京大賞典

もはやこの2レースをまとめて書くことが恒例になりつつあります。もう少し年末のスケジュールに余裕があるとよいのですけどね。 ホープフルSはキラーアビリティ 先行策から見事に押し切りました。強力な逃げ馬がいないメンバー構成、スタートからポジション…

第66回 有馬記念

エフフォーリア、世代を超えて現役最強を示しました。 合わせて、横山武史を讃えるべきでしょう。パンサラッサが作り出した前傾ラップ、これを中団外目でジリジリと追走する判断。ペースを深追いしないことと、クロノジェネシスをインへ閉じ込め続けるポジシ…