more than a SCORE

1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

短想

第46回 帝王賞

メイショウハリオ、史上初の帝王賞連覇成りました。いいレースでしたね。 インから抜け出すクラウンプライド、外から差し込むメイショウハリオ、ワンテンポ遅れてなお末脚を伸ばしたテーオーケインズ。ダート戦線の番付に変化がないことを証明する直線の攻防…

第68回 産経賞オールカマーと第70回 神戸新聞杯

ジェラルディーナ、母を思わせる快勝でした。 ジェンティルドンナの有馬記念も黒帽だったなぁ、と思いながらゴールシーンを眺めておりました。あの時も好位のインをきれいに立ち回っていましたね。 坂を上がってから突き放したあたりには単なる枠順の運だけ…

第76回 朝日杯セントライト記念と第40回 関西テレビ放送賞ローズS

ガイアフォース、競り合いを制しました。 アスクビクターモアの先行策をガイアフォースとローシャムパークが捉えることができるか、というのが事前の見立てでしたが、1~3着でしたから着眼点はおおよそ合っていたようです。 1コーナーまで、三者ともインから…

パシフィッククラシックはフライトラインの歴史的圧勝

フライトライン、凄かったですね。まずはレース映像をご覧くださいませ。もう観たほうが早いです。 www.youtube.com 前走G1メットマイルからこちら、2ハロンの距離延長をこなせるのかに注目が集まっていましたが、杞憂とはまさにこのことでした。 難なくクリ…

英インターナショナルSはバーイード圧勝

バーイード、とんでもない強さで距離延長を克服しました。 レース結果はJRA-VAN Ver.Worldをご参照ください。 world.jra-van.jp 馬なりでミシュリフを飲み込みながら、アクセルを踏んだ瞬間の強烈なシフトアップ。あの加速とあの着差にバーイードのフィジカ…

タイキシャトル死亡

28歳、苦しんだ様子もなく、老衰による心不全とのことです。 JRAの発表はこちら。 www.jra.go.jp 一報はNPO法人引退馬協会のツイートで知りました。業務の休憩時間にツイッターを開いたのですが、コメントアップから程なくというタイミング。老衰というワー…

第57回 関屋記念

ウインカーネリアンが2番手から押し切りました。スローに過ぎる展開になりましたね。 逃げたシュリの上がりが33.1、勝ち馬の上がりが32.9ですから、後方待機勢はほぼノーチャンスだったことがうかがえます。以下、公式レースラップですね。 12.7-11.4-12.1-1…

自宅療養中の観戦と読み物

タイトルでお察しの通り、陽性判定を受けまして自宅療養中です。 発症直後は39度近くまで発熱していたのですが、いまいまは解熱剤なしで36度台まで戻ってきました。若干鼻が詰まった状態ではありますが、おおむね快方に向かっているようです。 味覚への影響…

第58回 函館記念

ハヤヤッコ、芝ダートの両重賞制覇となりました。 前々走の日経賞、5番手で追走出来ていましたので、1番枠から中団につけられるのではと考えてのピックアップは予想通りでした。あの時の中山の馬場も荒れていましたから、ダート実績と当日の馬場コンディショ…

第24回 ジャパンダートダービー

ノットゥルノ、雨の残る良馬場を押し切りました。 リコーヴィクターが積極策。主張が中途半端になったペイシャエスの鼻先をかすめて先頭へ。ひとつ内枠のコマンドラインもそれを追随しての先行策。ノットゥルノはこれらの動きを大外枠からじっくり見ながらポ…

2022年の顕彰馬選出なし

現行制度の特徴がしっかり現れた結果となりました。殿堂入りなしは端的にさびしい限りです。 JRAの発表はこちら。 www.jra.go.jp 投票者数202名の3/4(75%)以上の票数獲得で選出となるルールですが、今年はアーモンドアイとキングカメハメハが144票(71.3%…

武豊、6度目のダービー制覇

興奮冷めやらぬまま、そのまま浮かんだ言葉を書いておきたいと思います。ドウデュース、見事に差し切ってくれました。 40代男性が全力で叫ぶ機会は1年にどれくらいあるでしょうね。現地のスタンドで観戦、末脚全開で一気に先頭に立ったあたりから何やら両手…

ダービーの外枠とトラックバイアス

日付変わってダービー前日になりました。 平日の業務を終えまして、過去のダービーの映像や追い切り後のインタビューを順番になぞりつつ、内枠各馬のスタートはどうだったかなどと過去のレースをチェック。時間がどんどん過ぎていきますが、充実感がございま…

パールコードの記憶を紐解きながら雨に悩む

オークス前日です。週中は好天に恵まれていましたが、土曜の東京は昼前から雨。当日への影響がどうなることかとなかなか悩ましい週末になってきています。 桜花賞馬スターズオンアースではなく、忘れな草賞を勝ったアートハウスを選んだリーディングジョッキ…

第17回 ヴィクトリアマイル

ソダシ、圧巻の走りでした。鮮やかで、強かったですね。 現地観戦だったのですが、ゴール直後の拍手、拍手。コロナ以降、最も集客をしたであろう府中のスタンドで直接聞くことができてよかったです。マスクをしている分、表現方法は変わっていますが、ソダシ…

第82回 桜花賞

スターズオンアース、馬群を捌いてタフなスパートを見せてくれました。 ウォーターナビレラ武豊はいつもの好スタートから2番手を確保。ラブリイユアアイズ坂井瑠星が外枠から主張しましたがこれを交わすには至らず、前走ダート短距離の最低人気カフジテトラ…

フラヴィアン・プラ

3月の記事ですが、南カリフォルニアを中心に騎乗していたフラヴィアン・プラ Flavien Prat が、今シーズンの春夏、ニューヨークに拠点を移すという内容です。 www.drf.com ドバイワールドカップはフランキー騎乗のカントリーグラマーが勝利したわけですが、…

第66回 大阪杯

ポタジェ、初重賞制覇がG1となりました。 まさかスタートが決まってダッシュしているジャックドールの近くまで進出できるとは思いませんでした。出していって、控えての5番手で1コーナーへ。阪神2000mというロケーションで、エフフォーリアの前に入り込んで1…

ヒトツ、オーストラリアンダービー制覇

ロイヤルランドウィックからうれしい一報が届きました。 netkeibaの記事はこちら。 news.netkeiba.com Racing Austraria のResultsはこちら。 racingaustralia.horse レース後のジョッキーコメントは以下。Racing.comで見つけました。 www.racing.com 元々こ…

第52回 高松宮記念

ナランフレグ、インの厳しい進路をよく抜けてきました。 直線に向いてレシステンシアとジャンダルムの間が空いたところ、鮫島の見事なリードでそのコースを主張したトゥラヴェスーラ。ひとつタイミングが遅れたナランフレグはインに押し込まれ気味に。軽くつ…

第70回 日経賞

タイトルホルダー、地力を示す逃げ切りでした。 わかりきっている戦略でも能力が違うとこうなりますね。「1番人気」「日経賞」「逃げ切り」というキーワードですとシンボリルドルフが記憶から引っぱり出せる訳ですが、皇帝の睥睨するような逃げとはまた趣き…

クラシック三冠で問われるもの

先日、グリーンチャンネルの『栄光の名馬』でコントレイルが取り上げられていました。録画しておいたのを先ほど拝見。ラストラン後の福永のインタビューを見ながら、少し思いついた言葉を書いておきます。 「3000m走れる馬ではないんですよ」。感極まった表…

第58回 金鯱賞

ジャックドール、5連勝となるレコード勝ちでした。 ほぼ隊列が決した1コーナーでおおむね逃げ切りかなとイメージがつきましたね。それだけスタートからのスピードの乗り方は他馬につけ入るスキを見せないそれだったと思っています。 初速に劣ると思っていた…

第59回 報知杯弥生賞ディープインパクト記念

アスクビクターモア、先行策が活きました。 外枠から早めに先行策という判断になったようですね。田辺の準備が奏功したと思いますが、これに応えた馬の成長も見逃せないところ。 よくもわるくもレース後半の展開の鍵になったロジハービンの捲りに合わせて、…

第39回 フェブラリーS

カフェファラオ、速かったですね。 スタートからスムーズに好位に取りつく姿を見て「上手くいっているな」と思い、4コーナーの充実ぶりで連覇を確信させられました。肝心な内容は「堀先生に聞いてください」ととぼけた福永の、実にそつのない騎乗が見事でし…

第56回 共同通信杯

ダノンベルーガ、先が楽しみな末脚でした。 現地観戦できまして、あの馬体の仕上がりとあの末脚とのギャップを生で確認できたのはよかったなと思っています。 正直、パドックで目立っては見えなかったんですよね。ゆっくり仕上がるハーツクライだな、という…

サトノレイナス引退

右後肢の骨折で秋華賞を回避、そのまま復帰なりませんでした。 個人的にも期待が大きかっただけに、残念な思いが強いです。。。netkeibaのニュースはこちら。 news.netkeiba.com 5戦2勝。主な勝ち鞍がサフラン賞、とだけ読み取ると重賞で結果がでなかった馬…

ラヴズオンリーユー、エクリプス賞受賞

史上初の快挙となりました。素晴らしい限りです。 アメリカ競馬の年度表彰、エクリプス賞が発表され、ラヴズオンリーユーが芝牝馬部門での受賞となりました。以下は主催団体であるNTRA(National Thoroughbred Racing Association)のツイートです。 Congrat…

跛行の診断にグレードを用いるアイデア

Twitterで見つけた、興味深い着想のお話。 跛行について、グレードで評価して皆さんと共有しましょうとしています。グレード0:いかなる状況においても跛行が認められない状態グレード1:歩様異常に一貫性が無く、跛行の見分けが難しい状態アスカリ、歩様…

この土曜は競馬をお休みしたのに府中に

府中駅南口から程なく、少し前まで伊勢丹があった建物はミッテンという商業施設になっていまして、そちらのカフェでこの書き物をしています。 日中は東所沢にある角川ミュージアムという施設でガンダムTHE ORIGINの展示がありまして、そちらにゆっくりお邪魔…