バーイード、とんでもない強さで距離延長を克服しました。
レース結果はJRA-VAN Ver.Worldをご参照ください。
馬なりでミシュリフを飲み込みながら、アクセルを踏んだ瞬間の強烈なシフトアップ。あの加速とあの着差にバーイードのフィジカルの凄さが現れていると思いました。
正面からの映像も確認しましたが、ミシュリフの真後ろからひとつ外にだしても待てるんですよね。圧倒的なフィジカルに加えてこの操縦性も加味しているあたりが、向かうところ敵なしという印象をより強くしています。
唸りながら待っている、勝負どころでのあの様はタイキシャトルにも通じると思って観ていました。現地ではフランケルとの比較になっているようですね。強いマイラーはこうでないと。
競走馬のパフォーマンスに圧倒される瞬間というのは不思議な心地になるんですよね。畏怖をはらんだ高揚感といいますか。上手く表現につながらないのはこちらの語彙力もあるのでしょう。でもこの心地がファンを続けている動機のひとつのように思います。すごいもの、観たいですものね。
netkeibaさんが個別ラップをツイートしていました。ラスト1ハロンをあのラップでまとめられる地力、というあたりですね。
【🇬🇧G1・インターナショナルS】
— netkeiba (@netkeiba) 2022年8月17日
バーイード
ラスト4ハロン目 10.96/メンバー中最速
ラスト3ハロン目 11.59/〃
ラスト2ハロン目 11.34/〃
ラスト1ハロン 11.92/〃
上がりは34.85。次位は3着サーバスカーで36.08。 https://t.co/mvl0VGJIS2
レース前のMahmoudさんによる父シーザスターズとの特徴の比較が面白く。バーイードの加速の鋭さは感じ取っていましたが、「日本馬に例えるならSea the Starsはクロフネ、Baaeedはオルフェーヴルくらいのピッチレンジ」と言われると、かなりのギャップを覚えますね。
父に続く英インターナショナルS制覇を目指すBaaeedだが、父Sea the Starsとはフットワークの質がまるで違う。この2頭の後半4Fの平均完歩ピッチ比較。仔Baaeedは一瞬のうちに空間を切り裂くような瞬発力型だが、父Sea the Starsは地響きを立てるような雄大なストライドで他を制圧。 pic.twitter.com/nDCHoPcoeX
— Mahmoud (@mahmoud1933) 2022年8月17日
日本馬に例えるならSea the Starsはクロフネ、Baaeedはオルフェーヴルくらいのピッチレンジ。本当に父仔かと思うくらいタイプが違う。bpmで表せばSea the Starsは136、Baaeedは152。走るリズムは大きく異なる。
— Mahmoud (@mahmoud1933) 2022年8月17日
次走は英チャンピオンS、それがラストランになるとのこと。凱旋門賞という声がTLに炸裂していますが、経験してきた追走スピードが全然違いますからね。妥当な選択と受け取っています。
それよりもあと一戦しか観られないのが何とももったいない。できれば生で観たいですね。すばらしいパフォーマンスを期待しています。