more than a SCORE

1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

レース後

第38回 ホープフルS と第67回 東京大賞典

もはやこの2レースをまとめて書くことが恒例になりつつあります。もう少し年末のスケジュールに余裕があるとよいのですけどね。 ホープフルSはキラーアビリティ 先行策から見事に押し切りました。強力な逃げ馬がいないメンバー構成、スタートからポジション…

第66回 有馬記念

エフフォーリア、世代を超えて現役最強を示しました。 合わせて、横山武史を讃えるべきでしょう。パンサラッサが作り出した前傾ラップ、これを中団外目でジリジリと追走する判断。ペースを深追いしないことと、クロノジェネシスをインへ閉じ込め続けるポジシ…

第73回 朝日杯フューチュリティS

ドウデュース、操縦性のよさがストロングポイントになりました。 4コーナーの大回り、直線に向いて一番外までの誘導。かなりの距離ロスですがおそらくためらいはなかったのでしょう。ワンテンポ遅らせてのゴーサインに応える鞍下の操縦性もお見事。登坂のあ…

第73回 阪神ジュベナイルフィリーズ

サークルオブライフ、スローの切れ味勝負を制しました。 アップダウンのあるレースラップ、使い込んでパワーを要するタフな馬場。そのバイアスに逆らってはいないでしょうし、道中あちこちで見られた接触シーンにも巻き込まれることはありませんでしたから、…

第22回 チャンピオンズカップ

テーオーケインズ、6馬身差の圧勝でした。 前走JBCクラシックの出遅れが懸念材料として取り上げられていましたが、杞憂におわりました。道中は「唸る」という表現が適当と思っています、ギリギリペースに合わせながらの追走。鞍上松山も引っ張る、抑えるとい…

第41回 ジャパンカップ

コントレイル、強さを見せつける印象的なラストランとなりました。 3、4コーナーでオーソリティ→シャフリヤール→コントレイルと、いつでも外に展開できるインから2列目で一直線に並んで直線を迎え入れる姿は壮観でした。これからガチの末脚勝負が始まる予感…

第38回 マイルチャンピオンシップ

グランアレグリア、連覇で有終の美を飾りました。 ルメールは3コーナーまでにダノンザキッドを前に迎え入れる形を取りました。ひとつ外にはリプレーザ、その前にはロータスランド。パトロールビデオではグランアレグリアを馬群に囲う四角形が見えると思いま…

第46回 エリザベス女王杯

アカイイト、よもやよもやのアップセットでした。 使い込んだ阪神の馬場、スピードの持続にはパワーを要する直線。最内枠レイパパレの操縦性、逃げ馬が外から被せる枠の並び。アカイトリノムスメの充実度と秋華賞ラスト1ハロン12.9のアクション。このあたり…

Breeders' Cup 2021

ラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌ、2頭の牝馬がアメリカ競馬の最高峰を制しました。 こんな記念写真を見ることはできるとは。ほんとにビッグサプライズですね。 2 Champions @BreedersCup pic.twitter.com/QXA3Wl5HXZ — Oisín Murphy (@oismurphy) …

第164回 天皇賞(秋)

エフフォーリア、3歳での天皇賞制覇はシンボリクリスエス以来となりました。 先行したグランアレグリア、直後に控えたコントレイル。見どころの多かったファーストコーナーで縦並びになった3強ですが、エフフォーリアは挟まれるような位置関係になりました。…

第82回 菊花賞

タイトルホルダー、見事な逃げ切りでした。独壇場でしたね。 スタートから先頭に立つという明確な意思表示。これから3000m走るところ、2ハロン目が11.1。過去3年(勝ち馬はフィエールマン、ワールドプレミア、コントレイル)のレースラップで11.9、12.4、11.…

第26回 秋華賞

アカイトリノムスメ、母仔制覇となりました。凄い記録ですね。 返し馬の映像、右回りの直線を逆向きに進めている馬の尾がスタンド側になびいていました。Twitterで強風が吹いていること、直線はアゲインストなど情報は入っていましたが、どうやら3、4コーナ…

第100回 凱旋門賞

トルカータータッソ、重馬場をタフに差し切りました。 当日まで保護していたインの馬場、ましてオープンストレッチですからね。そこを通れる馬にアドバンテージがあると思っていましたが、それよりも馬場適性とドイツ血統が勝ったというべきでしょうか。終始…

第55回 スプリンターズS

ピクシーナイト、3歳でのスプリントG1戴冠となりました。 逃げ争いが早くにまとまり、内枠からの好スタートで3番手のイン。無理のない加速でこのポジションを取れた時点でほぼ勝負ありましたね。 逃げ争いをするであろう8番ビアンフェと大外16番モズスーパー…

第75回 朝日杯セントライト記念

アサマノイタズラ、田辺の無欲が勝利を呼び込みました。 先行勢に厳しい展開をなんとか捌いたソーヴァリアント戸崎が決めにかかったところ、道中ペースを整えることに徹していたアサマノイタズラ。田辺本人も勝ち切れるとは思っていなかったようです。 調教…

サンプリンセスとスノーフォール

少し前にグリーンチャンネルで放送していた「Go Racing! 2021」から。 番組内の「Visited Legend」という過去の名レースを振り返るコーナーで、7月の放送では1983年の英オークスを取り上げていました。今年の英オークスではスノーフォールが16馬身差で圧勝…

第23回 ジャパンダートダービー

キャッスルトップが逃げ切るとは思いませんでした。お見事でした。 スタートからのしを付けて(という表現、最近聞かなくなりましたね)すぐに先頭へ。ロードシュトローム松山が後手を踏んだのとは対照的なスタートダッシュになりました。 2021年ジャパンダ…

第44回 帝王賞

テーオーケインズ、見事な抜け出しでした。 逃げるカジノフォンテンをびっしりマークするダノンファラオ。ペースが緩むところがあまりなかった帝王賞になりました。ダノンファラオがもう少し切れるタイプだったら、川田も別の戦略になったかもしれませんが、…

第62回 宝塚記念

クロノジェネシス、鮮やかなグランプリ3連覇となりました。 1コーナーまでにインの3番手を取った時点でほぼ勝負ありましたね。後からパトロールビデオをみると、キセキが寄せてきた1コーナー直前で少し外へ出して、後々でインに押し込まれないような予備的な…

第71回 安田記念

ダノンキングリー、G1に手が届きました。 決してきっちり仕上がったという状態ではなかったと思います。昨秋の天皇賞しんがり負けからの巻き返し、なかなか想定しにくいところではあります。 スピードに乗りにくいインを避けられる外枠、グランアレグリアの…

第88回 東京優駿(日本ダービー)

シャフリヤール、10cm差でダービーの栄誉に届きました。 直線早め先頭のサトノレイナスが外に寄れ、我慢に我慢を重ねた横山武史がエフフォーリアを粘り込ませる中、ワンテンポもツーテンポも進路確保に遅れを取ったシャフリヤールが最後の最後でインを掬う形…

第82回 優駿牝馬

ユーバーレーベン、タフな末脚勝負を制しました。 ミルコが右鞭を掲げたのは、志半ばで(というべきですね)亡くなった岡田さんに向けたもののようですね。「力を借りました」と報告していたようです。ただ、近しい友人も亡くなっていたんですね。レース後の…

第16回 ヴィクトリアマイル

グランアレグリア、見事な古馬マイルG1完全制覇でした。 ゴール前の少しスタンドに上がったところ、鮮やかな差し切りは現地で観戦できました。ゴール直後の万雷の拍手、素晴らしかったですね。5000人に満たない人数のはずなのに、スタンドに大きく反響してい…

第26回 NHKマイルカップ

シュネルマイスター、ハナ差届いてのG1戴冠でした。 フジの後解説が端的に表現していたように、グレナディアガーズをソングラインが、ソングラインをシュネルマイスターが、それぞれ目標にして追う直線は壮観でした。 3コーナー手前でピクシーナイトが行き切…

第163回 天皇賞(春)

ワールドプレミア、タフなレースを見事に差し切りました。 残り1000mの少し手前、1000mを切ってから内回りの3コーナーに入りますのでその少し手前。2周目の向こう正面という表現が早そうですね。福永は一度左に顔を向けて、外の動きを確かめています。1周目…

第81回 皐月賞

エフフォーリア、インから後続を突き放しました。1冠目、というべきでしょうか。 残り600mを過ぎて、ワールドリバイバルとタイトルホルダーがつかず離れずの間を取っている時間、横山武史は慌てずにいったん手綱の動きを止めていつでもアクセルを噴かせる状…

第81回 桜花賞

ソダシ、白毛の2歳チャンピオンが再び阪神マイルを制しました。 メイケイエールが行き切った5ハロン目の中間地点あたり、ペースが落ちて吉田隼人が繊細に踏んだブレーキと、3、4コーナーのコーナー半径の緩みを敏感に察知したようで、ソダシはストライドを縮…

第65回 大阪杯

レイパパレ、川田の巧みなリード込みで強い逃げ切りとなりました。 4コーナーの出口付近、JRAの映像ではちょうど見切れた瞬間ですが(パトロールビデオだとカメラが切り替わった瞬間ですね)、川田が後続を確認するんですよね。外から人気馬がやってこないこ…

第51回 高松宮記念

ダノンスマッシュ、展開を「受け」たカウンターが決まりました。 荒れた馬場で比較的外のコンディションがよければ、直線馬群はばらける可能性はあるでしょう。ただ、川田はレシステンシアの後ろでじっくりじっくり構える判断。どこかで前が開くという経験則…

第58回 報知杯弥生賞ディープインパクト記念

タイトルホルダーが逃げ切りを決めました。 横山武史、レース前から逃げる可能性を十分織り込んでいたのでしょう。スタート後少し促しながらスピードを載せつつ、右をみながらインに寄せて、左→右と他馬の動向を確認。着実に自らの逃げの態勢をつくっていき…