タイトルホルダー、地力を示す逃げ切りでした。
わかりきっている戦略でも能力が違うとこうなりますね。「1番人気」「日経賞」「逃げ切り」というキーワードですとシンボリルドルフが記憶から引っぱり出せる訳ですが、皇帝の睥睨するような逃げとはまた趣きが違いました。
最近は公式動画がアップされるのが早いですね。運営は大変だと思いますが有難い限りです。できればルドルフの日経賞もお願いしたいところ。
パドックを観た限り、菊花賞馬は8分くらいの仕上がりという見立てになりました。これでも先手を取る展開利で何とかしてしまうだろうなと予想しつつ、負けるとしたら道中力んでの自爆と想定して、先行かインで我慢できる穴馬としてエフェクトオンとクレッシェンドラヴを狙ってみましたが、はい、狙いすぎでしたね。
公式レースラップはこちら。
6.9-12.0-12.6-12.6-12.7-13.4-13.4-12.8-12.3-12.0-11.7-11.2-11.8
レース中の1000m通過ラップが1:03.6、9着ラストドラフトと12着ウインキートスが勝ち馬と同じ34.7で上がっていますから、スローの上がり勝負だったことがわかります。4コーナーで番手にいなければ勝負圏外という流れになりました。いや、タイトルホルダー横山和生がそうつくったと言うべきでしょう。
クレッシェンドラヴは馬場コンディションぴったりだったようです。残り600mで鞍上は色気をもった仕掛け。その分4着に着順を下げたと思っていますが、これは致し方なしでしょう。よりよいポジションで何とかなだめたボッケリーニ2着とは色気の持ち方が違っていました。
タイトルホルダーはトモを含めて調子を崩さなければ、天皇賞でパフォーマンスを上げてくるでしょう。阪神大賞典勝ちのディープボンドと2強扱いになるのかな。個人的にはヒートオンビートの負け方がわるくない印象です。阪神の馬場コンディション次第で面白い存在になるかもしれません。
さてさて、ここから明日にかけてドバイミーティングから高松宮記念と忙しい時間を過ごすことになりそうですね。ドバイは過去最大の参加頭数ということでリベンジ消費ならぬリベンジ遠征といえるかも。個人的にはシーマクラシックで日本ダービー馬2頭の価値が上がることを期待しています。相対的に昨年のジャパンカップの価値が上がるでしょうから。