more than a SCORE

1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

2020-01-01から1年間の記事一覧

第22回 ジャパンダートダービー

ダノンファラオの方でした。かなりタフなレースになりましたね。 ゲート直後の手の動き方を見ると、坂井瑠星はあらかじめ前々で進める戦略だったようです。ダイメイコリーダが主張したことで2番手に切り替えて、キックバックを避けながらカフェファラオをイ…

第123回 エクリプスS

ガイヤース、今年3連勝でライバルを退けました。 先行策にアドバンテージがあるコース、そしてレースを使ってここに臨んだこともまたアドバンテージだったでしょう。エネイブルが次走に照準を合わせながらのレース選択だったとはいえ、自分でペースを作って…

第61回 宝塚記念

クロノジェネシス、圧勝でした。 1コーナーを争った先行馬は4コーナーで飲み込まれ、後方待機から4コーナーでエンジンをかけた差し馬は直線で置き去りにされました。1コーナーでブラストワンピースに前のポジションを取られたときは狙われたなと思っていまし…

第43回 帝王賞

クリソベリル、豪華メンバーの上がり勝負を制しました。 予想通りのスローをしっかりけん制しながら外目4番手。先頭に福永、好位の外で川田という布陣ですから、安定したラップが刻まれるのは納得するばかり。道中、無理に抗する人馬はいませんでしたし、す…

パドック解説に求めたいポイント

先週賑やかになっていた話題をきっかけに。 ことの発端は生産者の怒りのツイートだったようです。どうやら解説の有り様が怠慢に映ったようですね。その是非を検証するのはどなたかにお任せするとして、これをきっかけにパドック解説について建設的な言葉を見…

第70回 安田記念

グランアレグリア、快勝でした。 スタートから終始アーモンドアイより前々で展開、最後は2馬身半突き放してのゴールとなりました。 本命を信じ切っていたことに気づくのはたいがいゴール板を過ぎてから。競馬は楽しくも難しいものです。そういえば阪神カップ…

アロゲート早逝

アロゲート、7歳で亡くなってしまいました。 JRA-VAN ver.Worldに記事が上がっていました。首を痛めたことで種付けを中断、4日間の闘病の末回復の見込みなく安楽死の判断となったようです。 world.jra-van.jp 繋養先のジュドモントファームでも死亡公表の記…

第87回 日本ダービー補記 ~福永の自信と経験

コントレイルのエピソードについて、ひとつ前の投稿で触れようとしたところむやみに長くなってしまいました。こちらに分割して投稿しますので、よろしければ。 福永の冷静さと自信の背景 ダービー翌日、サンスポは福永の独占手記を公開していました。 race.s…

第87回 日本ダービー

コントレイル、父仔で無敗の2冠成りました。 「遊んでいた」という表現が印象的ですね。確かに直線半ばで仕掛けてから外へ寄れていく姿、右鞭で補正しながら外へ外へ。普通は鞭と反対側に向かうんですけどね。そして耳。先頭に立つや否や、集中を欠いた様子…

ダービーウィークにフサイチコンコルド

帰宅途中に購入したGallopにうれしい特集がありましたので、さくっと書いておきます。 「無敗のダービー馬列伝」 1934年、第3回のフレーモアから史上10頭の無敗のダービー馬がズラッと並んでおります。平成に限ると4頭ですね。トウカイテイオー、ミホノブル…

第81回 オークス

デアリングタクト、強い強い2冠でした。疑ってすみませんでした。 視界がクリアになってからの脚色は1頭異なっていました。自身の上り33.1。4コーナー4番手の2頭が2、3着に粘り込んでいますから、レース全体の流れを覆せたのはデアリングタクトだけ、という…

第15回 ヴィクトリアマイル

アーモンドアイ、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。ありがとうございました。 ゴールを迎えた直後に感謝の気持ちが沸きあがるレースというのも珍しいですね。フジの中継でヒロシさんが話していた通り、ありがとうございましたというひと言にいろ…

第25回 NHKマイルカップ

ラウダシオン、も強かったのですがミルコの勝ちという印象ですね。 出負け気味のスタートから、ひとりだけプッシュしていきました。おそらくミルコは決めていたのでしょう。レシステンシアの調子、先行馬の動向、鞍下の特徴などなどを踏まえて、前々で立ち回…

第161回 天皇賞(春)

フィエールマン、史上5頭目の連覇成りました。 3コーナーでも4コーナーでも、ルメールは動きませんでした。ここが最大の勝因でもあり、おそらく結果オーライだった面であるとも思っています。もちろんある程度の読みがあったうえでの戦略および賭けだったの…

アーモンドアイ、ヴィクトリアマイル参戦に関する推察

4/25、シルクホースクラブにて発表があったようです。自分は同日のnetkeibaニュースで知りました。 この時期ですからまずアーモンドアイが観られるだけで有難いなぁと思う面もありつつ、その文脈でいろいろと考えさせられるところがありまして。余計なお世話…

第80回 皐月賞

コントレイル、無敗の皐月賞馬となりました。 ひと呼吸おいてからの4コーナーの大外捲り。2コーナーのポジションに「これは大変だな」と思った鞍上。聞いたこちらもその見立て通りと思いましたし、それにしては慌てずに向こう正面でインからアウトへ対処した…

第80回 桜花賞

デアリングタクト、強い差し脚で1冠を獲りました。 重まで悪化したとはいえ先行有利の馬場バイアス。まして1番人気は先行脚質の2歳女王、かつペースメイクに秀でた鞍上武豊。これだけ条件がそろっていての中団待機ですから、おそらく松山は予め腹が括れて望…

第64回 大阪杯

ラッキーライラック、阪神の桜の下で3つめのG1を制しました。 想像以上に1コーナーまでのポジショニングが大きなウェイトを占めましたね。逃げ馬の直後、好位のイン。個人的にはワグネリアンが取ると思っていました(穴予想的にワグネリアンを挙げていた方、…

第50回 高松宮記念

モズスーパーフレア、繰り上がりでの戴冠となりました。でも自分で競馬を作り切りましたからね、立派な勝利です。 パトロールビデオを観ると、スタートから低い姿勢でスタートダッシュを決めるモズスーパーフレアの姿が確認できます。もう馬がわかっています…

ドバイワールドカップデー開催中止

残念な結果になってしまいました。 Dubai Media Office の公式アカウントのツイートが以下。日本時間で3/22 22:00過ぎでした。 To safeguard the health of all participants, the higher organising committee of the Dubai World Cup 2020 has decided to …

新型コロナウィルス、各国の競馬開催へ影響

毎日、目まぐるしく情勢が変わっていきますね。 COVID-19に対して、各国の競馬開催がどういう影響を受けているか、3/20時点での情報をまとめておこうと思います。…といいつつ、いろいろ調べている間に3/21になってしまいました。概ね3/20時点で情報収集して…

第57回 弥生賞ディープインパクト記念

武豊の、勝負どころを支配するポジショニング。サトノフラッグの強さも噛み合っての完勝になりました。 4コーナー手前、自分から上がっていったとは鞍上のコメントですが、静かに促したところ思ったより加速したがそのままやる気に任せた、というのが妥当な…

無観客競馬について

詰まるところ、さびしいのひと言に尽きるのですけどね。 とはいえ、後々のフリカエリにもなりそうですので、現状捉えていることを多少書き留めておこうと思います。 政府見解に沿う形での無観客開催 新型コロナウィルスの影響について、2/24の専門家会議が「…

第1回 サウジカップ

マキシマムセキュリティ、強かったですねー。レース直後の心象を書いておきます。 サウジカップはマキシマムセキュリティ 先行馬が揃ったとグリーンチャンネルの解説でもハイペースが想定されていました。サンバサウジダービー(お見事でした)、サウジアカ…

第37回 フェブラリーS

モズアスコット、芝ダートのG1を制しました。ちょっと一方的な強さでしたね。 インティの逃げ、おそらく今年は難しいだろうとみていました。終わった後だから何とでもいえる的な指摘はありそうですが、アルクトスとワイドファラオの初速が上回るのではないか…

もうすぐサウジカップ

クリソベリルは現在出国検疫中ですね。レースまであと半月ほどとなりました。 第1回サウジカップ 2/28、キングアブドゥルアジーズ競馬場での開催です。そもそも日本馬のサウジアラビアへの遠征がこれまで皆無でしたし、サウジアラビアロイヤルカップという響…

A bit like cooking

少し前にTwitterで見つけた動画から。 料理と競走馬トレーニングの類似点 World Horse Racingのアカウントで、ジョン・ゴスデン師のコメント動画がツイートされていました。analogyと紹介された通り、料理と競走馬のトレーニングとが「少し似ている」という…

第61回 AJCC

ブラストワンピース、貫録勝ちと表現いたしましょう。 4コーナーで故障したマイネルフロストをパスしたあたりまで、川田はそのまま直線外に誘導するイメージだったと思います。逃げたスティッフェリオが遠心力のまま、馬場のよい外目を狙っていて、一方ルメ…

第60回 京成杯

クリスタルブラック、追い込みが決まりました。20倍の単勝、いただきましたよ。 スタートしてすぐに隣の馬から離すなり、窮屈に馬の後ろにいれて1コーナーを迎えるあたり、2戦目のテンションの高さがでていたものと思います。おそらく後方から外を回すだろう…

年度代表馬はリスグラシュー

274票中271票、圧倒的な大差でリスグラシューに決まりました。 JRAの発表はこちら。 www.jra.go.jp 日本のG1を2勝、そのいずれも牡馬相手の戴冠、そしてコックスプレートを1番人気で制している点は過去にない戦歴ですし、評価されるべきポイントでしょう。20…