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1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

無観客競馬について

 

詰まるところ、さびしいのひと言に尽きるのですけどね。

とはいえ、後々のフリカエリにもなりそうですので、現状捉えていることを多少書き留めておこうと思います。


政府見解に沿う形での無観客開催


新型コロナウィルスの影響について、2/24の専門家会議が「ここ1、2週が(大流行になるか否かの)瀬戸際」という見解を示し、これに呼応する形で2/26、首相から「大規模なスポーツやイベント、中止か延期など求める」という見解が示されました。感染拡大の防止が目的ですね。

www3.nhk.or.jp



大井は同日、無観客での開催を発表。早かった。以下がそのリリースです。

www.tokyocitykeiba.com



JRAは翌2/27、「当面の間」無観客競馬を開催する旨をリリース。競馬場、ウインズ、エクセル、パークウインズJ-PLACEは立ち入り禁止、馬券発売と払い戻しも取りやめとなりました。

www.jra.go.jp


新型コロナウィルス関連の概要


3/2時点での、これまでの経緯の取りまとめはNewspickが詳しかったので、以下。期間限定で無料公開していますのでお早めに。無料公開する判断含め、冷静な内容と思います。

newspicks.com



また本日3/2、政府の専門家会議が北海道での感染状況を踏まえて、「若年層がリスクの高い場所に行って感染し、さらに別の場所でクラスターを発生させる恐れがある」との見解を示しています。

www.nikkei.com



無観客競馬は妥当な判断の範疇と理解


若年層の媒介の可能性については公式見解が遅いなぁというのが個人的な感想ではありますけどね。70代で透析をしている親がおりますので、先月初旬から実家に行くのを避けていますから。専門家なら容易に推測できるのではと思いつつ、ミクロの見解とマクロの注意喚起のタイミングでは重みづけが異なるという理解をしつつ、ですね。

多くのひと、それも相対的に免疫の弱い高齢層が競馬場や特にウインズには多いですから、通常の開催を続けてしまうと、端的に感染者の増大、多くのひとが媒介してしまう可能性が高いままになってしまいます。

とはいえ経済活動そのものを止めてしまうと今度は運営面でのリスクを招いてしまいます。また、これは最優先する理由ではないと考えてはいますが、競馬場がウイルス媒介の場であると、謎の風評被害にさらされるリスクも推測されます、残念ながら。

十分なリスクヘッジをして、ほぼ通常として開催されるイベントがあることは頼もしく思います。ただ、それこそ競馬「クラスタ」が抱える諸状況から、無観客で開催されることは、妥当な判断の範疇と考えているところです。


問題は再開のタイミング


ものすごく気になるところですね。素人目にみて難しそうだなと思います。ウイルスの再燃や再感染の可能性も議論されている中で、何をもってリスク低下や終息を判断するのか。専門家会議が経済リスクを勘案した見解を述べるわけはないですしね。


競馬場立ち入り不可の損失


これも個人の推測ですが、先ほど書いた運営上のリスク、端的な売り上げ減はもちろん、大レースでいわゆるにわかファンを呼び込めないという機会損失もあるなと。この2点が主要なダメージ要因なのだろうと考えているところです。

2/29、3/1の馬券売上は前年比で82.9%とのこと。これはウインズの大先輩方の分が割り引かれたものと推測できます。今後もこの比率で推移するのは興行的には厳しいですね。競馬場内の店舗の売り上げがまるまるなくなってしまう点も気がかりですし。

一方でにわかファンの獲得が競馬の裾野を広げることとビッグレースの売り上げ規模を支えているのは間違いないでしょうから、直接来場できないことでこれが失われることはなかなか厳しいなと。…にわかファンって即PAT入ってくれるんでしょうかね。


最後に


いろいろ状況分析しましたが、やっぱり冒頭のひと言に戻っちゃいますね。生観戦の手応えに勝るものはないです、これが得られないのはさびしい限り。

中山記念の勝利ジョッキーインタビュー、ノリさんが直球で「やっぱり勝ってもさびしいもの」コメントしていた姿は有難く感じておりました。ダノンキングリーをきれいに誘導していましたね。

このままG1シーズンを迎えるのだけは何とか避けたいなぁ…。

このあたりで区切りましょうか。まずは冷静にひとり分の感染拡大予防をしつつ、競馬場の雑然と喧騒を楽しみに待ちたいと思います。