パンサラッサの快挙から1年。すでに日本馬は安定勢力と評価を受けているようですね。今年も見事な活躍でした。いやー、僅差で負けて悔しがることが普通の感覚ですものね。
だいぶ時間が経ってしまいましたが、リアタイ視聴でわくわくしながら観戦はできました。気になったポイントだけまとめておきたいと思います。
サウジカップ以外の日本馬の結果はこちら。
総勢21頭の大挙遠征でしたのでテキストで一覧化しておこうと思ったのですが、JRAがこんなページを用意していたとは。初めて知りました。海外遠征馬とその成績の一覧です。
昨年はJRA-VANにキングアブドゥルアジーズの紹介ページがないよーとまったり苦言を書いていたのですが、さすがに準備されていましたね。さすがです。
サウジダービーはフォーエバーヤングが勝利
よく届きましたねー。スタートからずっと手ごたえがよく見えず、馬群の外々を回して直線に向いていましたから、これは届かないだろうと末脚の伸びを見守っていました。ずっと左手前が変わらないままジリジリと先に抜け出したブックンダンノに迫っていきましたね。
瑠星はこのレースで鞭の回数超過のペナルティを受けています。端的に必死だったという受け取り方もできますが、手前を変えてもうひと伸びを促したかったのかなと推察しているところ。ペナルティ込みで勝利を目指していたなら、とても冷静な判断も同居していたでしょう。
瑠星のジョッキーカメラ、コース取りが確認できるのはもちろんですが、4コーナーの夕日がきれいなんですよねー。もう少し眩しかったら各ジョッキーの視認に支障がでていたかもしれませんが、印象的なシーンでした。
次走はもうまもなくのUAEダービー。その先にケンタッキーを見据えての一戦、できれば後方に置かれないそしてキックバックを克服するような内容であってほしいと思っています。しかし今回も馬券が買えませんね。。。
リメイクがリヤドダートスプリントを快勝
2年越しの悲願、鞍上川田は特別な思いで導いたようです。
レース振りはもう盤石の一言。スタートで出負けせず、インから進出した馬をやり過ごしながらリズムを崩さずにコーナーは最内へ。コンパクトにコーナーを回り切って直線に向いてから、外へ外へ進路をもとめての末脚発揮。馬場が昨年より重いとの見立てもあり、なおさら前半のペース堅持がしっかり活きたように見えました。
昨年はElite Powerがいましたから、それからすれば与しやすい相手だったかもしれません。でも海外遠征ですからね、あの出来でレースを迎えられる陣営の手腕が見事だったと思っています。そうそう、新谷師、松田調教助手とも元森厩舎所属。チャレンジングスピリッツはいまに活きているのでしょう。その森師もエヒトを連れてきていましたしね。
福永のラストランとなった昨年の同レースから、川田が引き継いだ馬の一頭。netkeibaでのコラムでは乗り難しい面を吐露していますが、それも徐々に解消していったのでしょうね。1年越しで結果で応えて見せました。
次走はドバイゴールデンシャヒーン。すでに枠順がでていまして、ひとつ外にボブ・バファート厩舎の逃げ馬がはいったのがちょっと気になりますが、ドンフランキーをはじめ内枠に先行したい馬が集まったのは流れが向くようにも。サウジ、ドバイと連勝はあるかもしれませんね。
サウジカップ、ウシュバテソーロは僅差2着
メインのサウジカップはゴール前でウシュバテソーロが差される結果に。観戦してて声がでましたね。深夜に近隣のみなさま失礼いたしました。
勝ったセニョールバスカドール、パドック映像でトモのパンプアップと送り方がよかったんですよね。そこに差し馬バイアスの馬場を加味してウシュバの対抗に推す判断に。合ってましたし、馬券も当たったのですが、いやー勝ち切りましたか。
少なくともレース後半はウシュバマークに徹していた模様。ウシュバが差される展開は想定できなかったですねー。それだけ重さのある馬場だったともいえそうです。
しかしレース中盤ではポツンと最後方にいる2頭で1、2着ですから、極端な内容になりましたね。BCクラシック馬ホワイトアバリオは調子がいまいちだった(陣営のコメントもさえなかったようです)ようで、この追い込み2頭と逃げたサウジクラウンの粘りが目立ちました。
ウシュバテソーロ VS セニョールバスカドール。早速、ドバイワールドカップでの再戦となりました。ウシュバテソーロは5番枠、これが有利となるかは先行馬のペースと馬場コンディション次第でしょう。しっかり見極めたいと思います。
そうそう、セニョールバスカドールはスペイン語で「ミスタープロスペクター」の意味らしいですね。そうした命名はアリなのかが気になりました。字面が異なるから許容できるのかしら。
最後に
ほんとはもっといろいろ取り上げて言葉にしておきたいんですけどね。1351ターフスプリントもネオムターフカップも惜しい内容でしたし、レッドシーターフハンデキャップのリビアングラスにも思うことはありますし。でも、とりあえずドバイミーティング前に投稿することに意味があると思って、ここで切り上げます。
サウジアラビアからドバイへの転戦は今後の定石になっていくのでしょうね。賞金が桁違いですから、有力馬ほど遠征が目立つ状況は続くことでしょう。
賞金の積み方は、ドバイ<サウジが現状ですね。この力関係がこのままいくかもわかりません。急にどちらかのイベントが凋んでしまうというのは考えにくいわけですが、政情次第という側面もあり得るかなと。
2月3月の国内G1との棲み分けがどのようになっていくのか。最終的に日本の競走馬の層の厚さを示す結果になることを願っていますが、それも関係者の頑張り次第、そしてファンとしては引き続きの応援が大事なのだろうときれいに議論が着地したところでございます。