残念な結果になってしまいました。
Dubai Media Office の公式アカウントのツイートが以下。日本時間で3/22 22:00過ぎでした。
To safeguard the health of all participants, the higher organising committee of the Dubai World Cup 2020 has decided to postpone 25th edition of the global tournament to next year. pic.twitter.com/hwHfBILqfj
— Dubai Media Office (@DXBMediaOffice) 2020年3月22日
日曜の夜ですから、阪神大賞典の反省ともつかない、キセキは次走難儀になったなー3200m使えるかなーというぼんやりしたフリカエリをしていたのですが、にわかにTLがざわざわし始めまして。どうやら少し早く報道関係者には一報が届いたようですね。ご時勢といいますか、ほのめかすことも含め、SNSのある世界はなかなかに駄々洩れしてしまうものです。
どうやらUAE国内で感染による死亡者が出た模様。死者がなければ開催するつもりだったのか、これがトリガーになり周辺国やスポンサーから悲観する声が強くなったのか。経緯は想像するばかりですが、1週間前の決断となりました。
出走する日本馬はすべてドバイ入りしていますので、これから帰国の途に。順調なら27日に出国のようですが、着地検疫がどうなるのか、まずは無事に。
シェイク・モハメドのツイート
原文はこちらで。
فيروس كورونا هو فيروس صحي .. وفيروس اقتصادي .. وفيروس سياسي أيضا ... ونقول لكافة دول العالم .. هذا وقت التوحد والتعاون والتكاتف لمحاربة أهم عدو للبشرية .. الخلافات جميعها تصغر أمام هذا التحدي الجديد..والعالم يستطيع التغلب بشكل أسرع عليه إذا وقف القوي مع الضعيف والغني مع الفقير . pic.twitter.com/s1VADLfHld
— HH Sheikh Mohammed (@HHShkMohd) 2020年3月22日
「コロナウイルスは経済的なウイルス、そして、政治的なウイルスでもあります。我々は世界のすべての国に言います。今は人類の最も重要な敵と戦うための統一、協力、連帯のときです。この新しい戦いのときに強い者と弱い者、豊かな者と貧しい者は一緒にならなくてはいけません」
JRA-VANが日本語訳を含んだ記事をだしていましたので、そのまま引用。記事は以下です。
この見解があるならもう少し早く判断があっても…とちょっとは思いつつ、この中止のタイミングで貧富の問題に触れてコメントできるのは素晴らしいなと。競馬のブログで深掘りするテーマではないかもですが、社会的経済的な格差の顕在化や、それを抑止する力の低下は安心して競馬を楽しむ背景を変えてしまう可能性がありますからね。…こういう時期に競馬中心でものを語るのは微妙かな。でも、頼もしいメッセージと思いました。
日本馬、仕切り直しの次走情報
報道で目にした限りになりますが。アーモンドアイ、ペルシアンナイト、アドマイヤマーズは安田記念、ラヴズオンリーユーはヴィクトリアマイル、ウインブライトは宝塚記念。
状態が整ったら、というエクスキューズつきになるのはやむを得ないでしょうね。あくまで当座のコメントと受け止めています。ウインブライトに関しては香港転戦の予定もキャンセル。厳しい情勢です。
ルメール、古川は2週間騎乗不可に
JRAが判断したようです。帰国日翌日から2週間は競馬場、トレセンへの入場しないよう要請したとのこと。ジョッキーを含め、ドバイに渡航した関係者全員に適用されます。
ルメールは、ドバイ入りを取りやめた福永の代わりにミスターメロディ騎乗が決まったようですが、それもなし。さらに高松宮記念、大阪杯への騎乗が不可能になりました。踏んだり蹴ったりといいますか、いちファンとしては残念としか言いようがないところです。
スプリングS週の騎乗をキャンセルして、早々にドバイ入りしたのが裏目という結果ですが、アーモンドアイの主戦は守り切りました。本人からすればここに尽きるでしょうね。
最後に
今日のこのタイミングですと、東京オリンピックの1年延期がより強力な話題ですね。世界的にパンデミックが加速している、とのWHOの見解もありますので、比較的感染拡大を抑え込めている日本の状況だけで判断するのはもちろん難しいでしょう。
3/22のNHKスペシャルで厚労省の対策チームの方が出演されていましたが、顕在化していないクラスターが出現した場合など、感染が拡大してしまう悲観シナリオに十分可能性をみていることも伝わりました。都知事はロックダウン(首都封鎖)についてコメントしていましたし。引き続き瀬戸際、ということですね。
東京優駿を無観客で迎えたくないなと思いつつ、さいあく開催中止の可能性も捨てきれない状況でしょう。いち個人としてはオフィシャルな情報をとりつつ、粛々と手洗いに励みつつ、密閉、密集、密接を避けるアクションを続けていこうと思います。
…まじめなコメントになってますが、当面これが肝要ですよね。