エネイブル、強かったですねー。
各所の公式Twitterアカウントに「incredible」の文字が躍っています。説明するよりはまず映像を観るのが一番というレースでしょう。
そしてゴール前を別アングルで。
Simply incredible! pic.twitter.com/GGbTwLd3cx
— At The Races (@AtTheRaces) July 27, 2019
クリスタルオーシャンをねじ伏せる
馬場状態は前日の雨の影響からGood to Soft、走破タイムは2:32.42。ラスト1ハロンはかなりの減速ラップ、粘り合いになったと思われます。
天候に恵まれなかったプリンスオブウェールズSであの強さを示したクリスタルオーシャンが、ゴール手前でジリッ、ジリッとエネイブルに引き離されていく姿。これがエネイブルの強さですね。もう、後解説はこれくらいでいい気がしています。
netkeibaで、この春のG1からひとつを選ぶユーザー投票がありましたが、いまから訂正できますかねw
大外枠から待機策
フランキーはスタートから2番手の外までポジションを上げていましたが、下りを気にしたのか最初のコーナーで外を回るロスを回避したかったのか、コーナーを迎える前に位置取りを下げていきました。…と、ここまで書いて気が付きましたが(あれこれ調べながら書いています)JRA-VAN Ver.Worldの速報記事でほぼ同様の分析が。。。ええ、そちらに譲るとしましょう。
ラストのコーナーを内から3頭目、そしてヴァルトガイストをブロックしながら直線を向くポジショニングは、きっとフランキーの意図に沿ったものだったでしょうね。ヴァルトガイストも強さを示したと思います。
この後は凱旋門賞
フィエールマンはルメール、そしてブラストワンピースは川田へ乗り替わり。ともに札幌記念を経てフランスへ向かうことになりました。キセキの鞍上が気になりますし、ロジャーバローズの鞍上もまだ発表がなかったはずですが、日本勢4頭が束になってかかってもこれは難儀な相手なのでは。。。
エネイブルは昨季がピークかも、というツイートも見かけましたが、いやいや、今年のエネイブルも強いでしょう。ここから10月までのコンディショニングが上手くいけば日本馬にとっては相当に高い壁になりそうです。
タフな末脚とジャパンカップ馬
世界>日本、という図式は相対化されてよいと思っていますが、この1、2着の粘り込みは日本の価値観の中では磨かれにくい強さと感じました。
やはり府中でチャンピオンを決めることと、アスコットやエプソムでチャンピオンを決めることには、全く別の価値があるというべきなのでしょうね。例えばテニスの芝コートとクレーコートのギャップよりはるかに大きい印象を覚えます。…例えがわるいか。F1とダカールラリー、の方がよいかな。
ジャパンカップの勝ち馬シュヴァルグランは直線でもがくように6着。個人的には父ハーツクライを想起するようなイメージの連動はありませんでした。
Good to Firmは欲しかった、と思わせるあたりに強さの質の違いを再確認しています。マーフィーも馬場に敗因を求めるコメントを出していますね。ナイスチャレンジには違いなく、引き続きの転戦にも期待しています。もうひとつのタイトルは2000mかもですね。
最後に
ジャパンダートダービーよりこちら、だいぶ予想に割く時間を減らしておりまして。体調面もあり、仕事でアウトプットしなければいけない内容が増えたこともあり、やむを得ずという状況でした。ブログの更新も少し落ちていますよね。
キングジョージの予想もフォローしている方の記事を参考にまとめました。一から出走馬の情報収集という時間を惜しむ中、ショートカットするには大変ありがたく読んだ次第です。
少しだけ、きちんと調べる、ということに若干疲れを感じていたかな、とも。好きなことですから、何に義務感を感じることなく、楽しさを基調にアクセルを踏んだりブレーキを踏んだりすればよいのですものね。
エネイブルとクリスタルオーシャンのマッチレースは端的に興奮しました。これが競馬を続ける醍醐味でしょう、と改めて受け取り直した気がしています。