more than a SCORE

1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

フェブラリーS

インティが後続を完封しました。

直線の坂を待たずに引き離しにかかった姿が印象的でしたね。ゴールドドリームも4コーナーできれいに外へ展開、ロスなく視界をクリアにして直線を向いていましたが、武豊のリードとインティのスピードがそれを上回りました。お見事。

公式レースラップ

12.4-11.5-11.9-12.2-12.2-11.6-11.4-12.4

レース序盤を制した武豊

サクセスエナジーの北出師が逃げにこだわらない旨コメントを出していまして、そこからはインティのマイペース逃げ切りをずっとイメージしていました。

逃げる可能性があると思われたのはその他に2頭でしたが、ノボバカラでは先行争い自体が厳しいでしょうし、サンライズソアは乗り替わりで田辺ですから深追いする先行策はイメージしづらく。インティが逃げるにしても、前半を少し厳しいラップにさせる動きがどこかにないと、名手にイニシアティブを取られてしまうわけですが、わかっていてもそうなってしまいますね。

序盤を35秒台で行きたかった、とは勝利ジョッキーのコメント。ここにインティの特徴がよく表れていると思います。早々に隊列を決めた時点でインティ勝利の確率はぐっと引きあがりました。

そのまま後続を完封

3、4コーナーはイーブンの12.2-12.2。サクセスエナジーサンライズソアはもちろん、後続が捲るには早すぎず遅すぎないラップでしょう。がんじがらめ、という表現でもよいと思います。そして、この溜めに頼らず早めのスパート。公式ラップは11.6-11.4-12.4。ゴールドドリームが詰め寄りましたが、セーフティリードを覆すには至りませんでした。

坂の途中で少しだけ外に出しているのですが、馬場のよいところを選んだのではなく、ラチに頼る(というか突っ込むw)鞍下の癖に配慮した動きのようです。差してくるであろうゴールドドリームに併せるため、と考えるとファンの側には熱いストーリーですけどね。

鞍上の巧みなリードもありますが、直線半ばで突き放してしまうスピードは見事なもの。カネヒキリヴァーミリアンの時は力でねじ伏せるといいますか、実力通りの完勝というイメージでしたが、今回のインティは鞍上込みの完封という印象。どちらも強いことには違いないですね。

オメガパフュームは外枠とウチパクが堪える

抑制の効いたラップで推移していますから、馬群の外々を回されやすい外枠の馬には不向きだったというべきでしょう。デムーロはそれも承知で勝負になる中団を取りに行きました。

大きな誤算はノンコノユメの出遅れ→巻き返し、でしょうか。3コーナー付近では被され気味にプレッシャーがかかっていました。鞍上もコメントしていましたが、どうやらここで気持ちが入ってしまったようです。ここから力んでは厳しいですね。

パドックの印象は前走から変わらず。もうひとつ大きくなってほしいなぁ、という言葉が浮かびました。立ち写真をみてもキ甲が抜けるという表現には至っておらず。JBCクラシックから月1ペースの出走ですから、この敗戦でひと呼吸いれてほしいなと思っています。

ユラノトは堅実なパフォーマンス

着順はさておき、崩れないのはユラノトだろうと思っていました。福永への乗り替わり、というキーワード通りの展開だったという印象。これで今後も楽しみになってきました。

本当は暮れに大勝負していたんですけどね。坂井瑠星は今年の飛躍を期待しているところですが、それは昨年末の2着を見たこともきっかけですね。福永継続もアリだと思いつつ、再び坂井瑠星とのコンビも見てみたいと思っています。

コパノキッキングは別投稿で

藤田菜七子の初G1騎乗で大いに盛り上がりましたね。ノーチャンスの馬で初G1に臨むだけでもすごいことと思います。個人的に、馬券は1枚も買わなかったのですがw 詳細は別投稿にしましょうか。

ノンコノユメはちょっと酷い捲り

出遅れながらも勝ちを目指した、といえば聞こえはよいのですが、あの道中の押し上げはちょっと。。。

前日の金蹄S、サノサマーでも似たような押し上げ方で向こう正面動いているんですよね。いずれも勝機を見出したうえでのアクションなら。ちょっと信頼度の下がる判断であったと思っているところです。

速いラップを計時するにはパワーを要する馬場、を下地に予想

ヒヤシンスSはかなり中弛んだラップ。3、4コーナーが12.9-13.3の一方で、ラスト2ハロンでは11.6ですから、3歳春の馬体にはパワーの要るコンディションだったと推察できます。ラストまでバテないようにするには、遅いラップをどこかで作る必要があるでしょうから。

G1出走馬のパワーと馬格でここまで温存したラップである必要はないでしょうが、最低限、パワーで速いラップを1ハロンつくれる馬でないと上位進出は難しいと読んでいました。

ヒヤシンスSには間に合わなかったのですが、G1現地観戦はできました。パドックで補正をして、返し馬はスタンドの少し上がったところから見渡すように確認し、インティ、ゴールドドリーム、オメガパフュームの3頭に絞りました。上記の条件にプラス、インティが破綻しないレース展開を想定しつつ、インで流れに乗れる一昨年のチャンピオンと速く流れた際のオメガパフューム、という3頭が崩れるイメージがあまり湧かず。

インティに苦しい展開になる方に寄せてゴールドとオメガを本線にしましたが、馬連はきっちりゲット。今年初G1、何とかなりました。

最後に

ルヴァンスレーヴがいたら、もっと面白くなっていたでしょうね。それもこの枠順のまま、大外にはいっていたら。オメガパフュームとモーニンの鞍上がどう変わったかも含めて、面白いたらればであると思っています。あ、ウェスタールンドのたらればも脳裏に浮かびましたが、今回はさすがに着順を下げたように思います。

インティが川崎や大井の馬場でどんなパフォーマンスをするかも興味深く。ダート戦線、引き続き楽しみですね。