more than a SCORE

1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

2022年の顕彰馬選出なし

現行制度の特徴がしっかり現れた結果となりました。殿堂入りなしは端的にさびしい限りです。

JRAの発表はこちら。

www.jra.go.jp

投票者数202名の3/4(75%)以上の票数獲得で選出となるルールですが、今年はアーモンドアイとキングカメハメハが144票(71.3%)で同数、ともに基準に達しないという結論になりました。総投票数は635票でしたから、投票者ひとりあたり4票もっていることからすると、ひとり平均3.14票が投じられている計算になります。

史上初の9冠かつ史上5頭目牝馬三冠という成績を残したアーモンドアイ、自身もダービーを制し2頭のダービー馬をはじめスプリントチャンピオンや三冠牝馬を送り出した名種牡馬であるキングカメハメハ、どちらも選出されないのは残念というより他にないですね。。。

 

過去20年で競走馬登録を抹消した馬が対象ですから、毎年対象外になる馬がでるということですね。今年でいうとクロフネ、競走馬登録抹消は2001/12/26ですので、来年の対象馬2002/4/1以降という基準からは外れてしまいます。こうした競走成績、繁殖成績ともに優秀な馬に過剰に票が集まるならまだ理解はできるのですけどね。

 

いろいろな記事やツイートを目にしましたが、その中では花岡さんの分析がわかりやすい印象がありました。曰く

これまで選に漏れてきた推し馬の選定対象の回数は毎年1つづつ減っている。なので、アーモンドアイへの投票は他に任せてチャンスが少ないほうを優先するという心理もわからなくはない。

今回、最大4頭へ投票する権利を行使しなかった方もいるが、過去たった36頭しかいない、そもそも毎年選出馬が出るとは限らない顕彰馬と肩を並べる域に達している馬か、否か、という判断基準で選定した、と考える方なら賞の重みを重要視し、あえて票を投じる馬を絞ったとしても、それはそれで理解できる。

元記事は以下ですね。

news.yahoo.co.jp

花岡さんの見解はある程度的を射ている(実態を表現できている)ものと理解しているのですが、投票権をもつに至った経験と実績を重視されてセレクションされた人物が個人の推しを優先して投票する態度は妥当なのか、とか、過去20年遡って現時点で該当馬がいないと判断できる基準の持ち主は有権利者として妥当なのか、といった反論も容易に思い浮かびます。

厳しい意見かもしれませんが、過去と現在で馬づくりも番組体系も大きく変化しているわけですから、顕彰馬選出に関しても相応のアップデートが投票者各自にあって然るべきと考えます。

 

キタサンブラック選出時に基準見直しの私案をまとめていますので、参考になれば。現役・繁殖など部門を分ける、投票なしを防止するための投票権失効に関するルール追加など、いちファンなりに考えてみております。

我ながらうるさい議論だなと感じつつも、残念な思いをしたくないという一心ですね。

keibascore.hatenablog.com