当日の指定席が取れなかったので、せめて前日はと足を運びました。
雲がでていましたが穏やかな陽気。ジャパンカップウィークで東京の気温はひとつ冬に近づいたように感じていましたが、日中の陽気はそこまでではなかったかな。風もそこまで強くなく、あまり気候のバイアスを考えなくてよい日でした。
あ、10Rのパドック直前に強い風が吹いて落ち葉がざーっと舞っていましたね。府中開催見納めだなー(日曜のキャンセル分が取れなければ)などと思っておりましたね。仕事柄、平日の日中はオフィスにこもりっぱなしですので、競馬場を歩くことで季節を感じていたのだなぁと改めて。
ジャパンカップウィークですし、ウオッカ像にはご挨拶をいたしました。
博物館とメモリアルホールも堪能
競馬博物館はこの秋2度目。富士Sの日に悪友と訪れていましたが、改めて。ジャパンカップ展で気になったところをもう一度じっくりと。第1回からの勝負服とムチや蹄鉄がずらっと並んでいるわけですが、真後ろにトウカイテイオーの勝利時の馬服?が大きく展示されていまして。大きいものはかえって発見しにくいですよね。
2階の展示室内のレース映像はちょうどシンボリルドルフのジャパンカップを放映していましたので、こちらもじっくりと拝見。8枠だったんですね。コース改修前というエクスキューズもつきますし、馬場もペースも血統も違う時期ですから一律の比較は難しいですが、8枠スタートからのポジション取りは変わらずの難易度と思います。終始外を回ってねじ伏せる強さ。こういう展示があると再確認の機会になりますね。
2階の展示をぐるっと回ると日本と主要国の競馬を紹介するコーナーがあります。三大始祖からジャージー規則からパリミューチュエル方式から、ちゃんと歴史が学べる情報の質と量。はたと目に留まったが凱旋門賞の開始年。第一次世界大戦の翌年だったんですね。平和を記念する意味も、戦勝国としてのアピールもあったのでしょう。
あとで調べてみたら第二次世界大戦直後に「キングジョージ」と秋開催のバッティングについて譲らなかった経緯もあるようです。その結果、キングジョージ6世Sと春開催のクイーンエリザベスSを合併して春開催にするという落としどころを見つけた模様。英仏のメンツがぶつかった瞬間なのでしょうね。
競馬の殿堂も久しぶりに覗いてみました。オルフェーヴル、キタサンブラックまで展示が完了。写真がNGですので端的に伝えられないのが少し残念ですが、オルフェーヴルの前に立って180度振り返るとメジロマックイーン。向かい合わせに展示するとは、粋な計らいでした。
土曜の競馬はゆるゆると
10Rシャングリラ賞で気になっていたクインズヴィヴィの馬体をチェック。マイナス体重は気になりませんでしたし、映像で観ていたイメージに近かったのですが、最内枠を捌けないだろうなと。レースで躓く場面がありましたが、それを除いても勝ち負けは厳しかったかな。ルメール-ムーアで問題ないんじゃん、という第一印象そのままの結果になっていました。
メインはキャピタルS。プリンスリターンが展開も嵌った(と思っています)差し切りを見せました。この土日の芝レース、上がり最速のポイントが少し早いんですよね。残り600-400が最速になり、ラスト1ハロンは失速を凌ぎ切るという展開が多く見られています。プリンスリターン横山武史は坂の途中で外に出して視界をクリアにするというタイミング。上手く嵌め込んだという言い方もありでしょうか。
トライン、スライリーの2枠両馬が思ったより先行策、エアファンディタが思ったより出遅れ、このあたりをぼんやり間違えて馬券は外れ。謎の色気を出してジョーアラビカをBOXに含めているあたり、狙い球を絞れずに空振り三振というところです。ヤクルト優勝おめでとうございます。
最後に、ジャパンカップ直前の見解
日曜になって、より速めかつ外寄りの馬場バイアスになっているようです。2歳未勝利2000mでルメールの逃げがレコードを生んでいます。力のある馬がスローで先行するとかなりのアドバンテージになる印象。シャフリヤールは先行策を狙ってくるでしょうが、オーソリティに重めの印を打とうと思っているところです。
昔からジャパンカップは極端な逃げも極端な追い込みも決まりにくい傾向。レースが締まることが大きいのでしょうね。不良馬場など極端な要因があるとタップダンスシチーのようなレースも出現しますけどね。
とここまで考えると、やっぱりキタサンブラックのジャパンカップは凄かったなと。以前も書きましたが、賛否はともかく、あのレースが日本近代競馬の結晶だと思っています。
ディープ馬場という傾向が強くなっていることも踏まえて、コントレイル本命で臨むつもりです。相手を含めて直前まで悩むつもりではいますが、あの充実感を素直に信じようと思っています。