more than a SCORE

1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

2019ドバイワールドカップデー

何はともあれ、アーモンドアイがメイダンで結果を残しました。まずはこれですね。よかった。

JRAの結果ページはこちら。

www.jra.go.jp

Emirates Racing Authorityのサイトでも結果を見ることができます。

emiratesracing.com

おぅ。。。Dubai Racing ClubのトラカスチャートがNot Foundになっているためラップが確認できないのは何とも残念。サイトの不備かな。

http://www.dubairacingclub.com/race/racing-info/trakus-chart

いちおう「ERA Racing」というスマホアプリをいれてみましたが、こちらも各馬の詳細を見ようとすると不具合が。。。

とりあえず中継と馬券販売があった4レースについて、直後の感想を書いておくことにいたします。

ドバイゴールデンシャヒーン

エックスワイジェットの逃げ切りでした。どうやら当日のダートは前が止まらないバイアスがあった模様。内枠スタートからあまり苦労せず先頭に立ちましたが、この初速が勝因のひとつでしょうね。

武豊マテラスカイはこれに抵抗する形でスタートからプッシュ。出ムチを2度3度いれてハナを取りに行ったようです。勝ち馬と枠が逆だったら面白かったかもしれませんね。そのままインにいた3着のインペリアルヒントをけん制するコーナリングはさすがでした。

馬場のバイアスを理解しつつも、4コーナーから直線は力が入りましたねー。一瞬、ダートスプリントで日本馬が世界を獲る瞬間が見えました。一瞬ね。最後はエックスワイジェットの粘り勝ち。惜しかった。でも世界の舞台でも互していけるスピードであることは証明できました。プロキオンSからゴールデンシャヒーンへ、線が引けるとは。

勝ったエックスワイジェット。今年はマインドユアビスケッツもロイエイチもいませんでした。2016、2018と2着でしたから、生き残った者が強いともいえるでしょうか。上記JRAのコラムによると、膝の持病を抱えながらの調整であった様子。ついに結果がでたという格好です。

どうやらマテラスカイはブリーダーズカップ挑戦を明言したようです。鞍上武豊、レース後のインタビューで手応えありという表情でしたし、秋に再戦があるなら楽しみですね。

ドバイターフ

アーモンドアイの完勝でした。あんなに危なげない海外遠征でのパフォーマンスは初めてのような気がします。日本でトライアルを使っているようなレース振りでしたね。

スタートからしっかりポジションを主張しつつ、内に入れなかったあたりは馬場コンディションを考慮したのと包まれるリスクを避けたのと、両面を考慮したものと推察しています。直線に向いて視界が開けて、馬なりとは。少しずつ促しながら残り300を切ってスパート開始、これはルメールが府中で見せる姿といっしょ。終始安心感がありましたね。

気になったのは2点。ひとつは抜け出してから。どうやらラスト100はソラを使っていた様子。先頭に立って遊ぶ面は今後の戦略に微妙な影を落とすかもしれません。もうひとつは筋力アップ。馬体の充実とともに、ロードカナロアの色合いが強くなってきたように見えています。ロンシャンの2400でそれがプラスに出るか、マイナスに出るか。

どうやら国枝師は欧州転戦についてコメントしたようです。比較的フラットなヨークのインターナショナルSなど、これまでとのギャップが少ないレースが選択肢になるのかな。できればロンシャンを一度経験してから凱旋門賞、というローテーションであってほしいですね。

ラストランのヴィブロスが2着。直線はアーモンドアイが作った道を抜けてきました。ラスト100から少しアーモンドアイへ詰めていくようにも見えた末脚。インタビュアーがまだやれるのではと友道師に水を向けたのも理解できるところではあります。おつかれさまでした。

ディアドラは4着。道中はインでじっとして、直線は外から末を伸ばしました。不可抗力といいますか、どうしても後方インですと外に持ち出すまでに時間を要してしまいますね。アーモンドアイが抜け、ヴィブロスが抜けるまで待たなければいけない分の4着、というように見えています。1~3着は外から伸びていますしね。

ドバイシーマクラシック

オールドペルシアンがパワフルな末脚で後続を完封しました。あの回転力は強力な武器ですね。

逃げ馬が見当たらない状況下で、消極的な選択肢であっただろうレイデオロの逃げ。このラップが見たかったのですよね。中盤は緩めていたはずですが、ルメールはそれなりにペースを引っ張っていたのかな。最後方のスワーヴリチャードが3着まで押し上げているのも、消耗戦に寄った内容を示しているように思います。

そのレイデオロは6着。おそらくは道中ケンカするシチュエーションを避けての逃げだったと思うのですが、道中リラックスする場面はなかったように見えました。ルメールはかかってしまったとコメント。向こう正面で顔をインに向けている姿が確認できますが、カメラを見ていたのか直後のオールドペルシアンがプレッシャーになったのか。直線はストライドが伸びず、ガソリン切れのような失速になってしまいました。

勝ったオールドペルシアンは4コーナーの出口でガツンと外に展開、力を温存できていた分スパートは速かったですね。その4コーナーでシュヴァルグランを外に追いやることができたのも勝因と思います。このあたりはポジションのアドバンテージをしっかり活かしたビュイックの勝利でもあるでしょう。相変わらず凄い追い方ですよね。

シュヴァルグランは2着。よく考えたら初の海外遠征。そしてボウマンも初メイダンとのこと。地元のG1を蹴っての参戦ですから、ジャパンカップで得たものは大きかったのでしょうね。道中は勝ち馬の直後でじっと構えるポジショニング。3コーナーからひとつ外を狙っていましたが、内から勝ち馬にこられたことで一瞬引く形になってしまいました。ポジションをめぐる攻防の結果ですから、やむを得ないと理解すべきでしょう。そこから外に持ち出しての末脚はお見事でした。もう少しでしたね。

スワーヴリチャードは3着。3コーナーで最後方に下がってから前の馬が蓋になり、3、4コーナーの区間をまるごと加速に利用できませんでした。その分といいますか、オールドペルシアンが通ったイン寄りの進路を確保、勝ち馬をなぞる形で馬群を抜けてきました。ラストまでしっかりとした脚色。個人的には昨春の勢いが秋に感じられなかった分、遠征しつつのここまでコンディションを上げてきた陣営の努力が素晴らしくみえているところ。大健闘と思っています。

ドバイワールドカップ

サンダースノーが史上初の連覇となりました。いやー、グロウコンスキーとの首の上げ下げはアツかった。

スタートから押して押してノースアメリカがハナに。前に行くと思われた内枠スタートのキャッペッザーノがインに押し込まれ、外枠からサンダースノーが2番手を取りました。

オイシン・マーフィーがびしっと出していったグロウコンスキーは、いったんサンダースノーをやり過ごして、1、2コーナーで外から先頭へ。サンダースノーの鼻面を挟んでノースアメリカと雁行する向こう正面となりました。その向こう正面、インを閉めるアクションでサンダースノーとスミヨンにけん制をかけていたあたり、見ごたえある攻防でしたね。

3コーナーでサンダースノーの前に出るとあとは粘り込む形。サンダースノーが直線目いっぱい使ってジリジリジリジリ追い詰めて、ハナ差捉えるところがゴール。サンダースノーの単勝馬単をもっていたので、夜中に声がでてしまいましたね。

ケイティブレイブ疝痛で回避。日本馬の参戦がなくなったのは残念でしたが、いやいや、とても見ごたえのあるレースになりました。

おそらくはスミヨンもマーフィーも、馬場のバイアスを汲み取って前々のポジショニングを求めたものと推測します。マーフィーは今年1月までの日本での騎乗ぶりが記憶に新しく、そのイメージから前々にポジショニングするのではと読んで、相手に含めていたのが予想の面では正解でした。

おかげさまで馬券は4連勝

個人的には過去最高の馬券成績となりました。マテラスカイから有力馬への馬連流し、サンダースノーからの馬単流しはダートで先行できる脚質にアドバンテージをみた結果ですし、オールドペルシアンは前走の映像でパワフルかつ回転力のある末脚を確認して馬場コンディションを加味して重く扱う判断にしましたし、アーモンドアイは素直に信じていましたし。

例年はドバイミーティングで広げた傷を大阪杯で何とか和らげるという流れだったのですが、大阪杯の軍資金ができて余りあるという結果。いやー、いってこいにならないよう頑張ります。

最後に

本ブログ的には国際化の議論が(3)までしか進んでいない中でのドバイミーティングでしたが、改めて日本馬のレベルアップを実感する結果になりました。秋華賞馬3頭がドバイミーティングで勢ぞろいというのも隔世の感がありますね。

SNSやリアルタイム動画配信を通じて、タイムラグなく観戦ができることも国際化の重要な一端であるでしょう。JBIS-Searchのブログに速報性が強かった時期も今は昔というべきかもしれません。ものすごい勢いでF5を押していたのがなつかしい。

そのJBISブログ、今年もよい写真を速報で上げておりました。写真がもつ場面を切り取る力は中継映像とはまた違う味わいがありますので、役割が変わっていくとしてもぜひ続けていただきたいと思っています。担当されている岡田さんからはアップが遅れて申し訳ないというRTをいただきましたが、いやいや、毎年有難く拝見しておりますので、感謝を重ねるRTをいたした次第です。

enjoy.jbis.or.jp

今回の熱が冷めないうちに、国際化の議論はなんとか(5)まで書き進めたいと思っています。年度末の繁忙も過ぎましたし、少しずつ体調も上がりつつあるようですし。

あー、その前に大阪杯ですね。少し眠って、阪神の芝がどのくらい湿っているのか、日中のレースで見極めながら本命を選びたいと思っています。