more than a SCORE

1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

年末のご挨拶

2018年、最後の投稿になります。

東京大賞典は悪友と観戦していたのですが、その帰り道、「平成最後」だから平成で競馬を振り返ってみる?と話し始めることに。案の定といいますか、この条件設定だと広すぎるんですよね、脳裏に浮かんだ順に話し始めてグダグダになるという残念かつ心地よい時間になりました。

勝手に焦点を絞って、生観戦して凄かったレースというピックアップを始めたあたりはここで書いても耐えうるかな。真っ先に挙がったのはクロフネのダート2戦、悪友は武蔵野Sを、こちらはジャパンカップダートを観戦していまして。どちらも片方観ていないことを惜しむところから、アジュディミツオーカネヒキリの一騎打ちとなった帝王賞や、屈腱炎からの復活となったカネヒキリジャパンカップダートヴァーミリアンカネヒキリの究極の切れ味勝負になった東京大賞典、などなど。数珠つなぎで印象的なレースが挙がっていきました。…まぁ雑談ですねw ダートばっかりですしw

平成の競馬、という括りではいろいろ語りにくい気がしております。競馬らしく時期を区切って語ろうとするなら、例えばリーディングサイヤーの変遷など、もう少し独自の区切りの方が馴染むように思います。まじめにコメントすることではなかったかな。


昨晩遅く、日付が変わってからですが、フジテレビでは2018年を振り返る1時間番組が放送されていました。いままでなかったですよね。フジらしいといいますか、アーモンドアイへのフォーカスが強めでしたが、番組最後に全G1のゴール前をダイジェストで紹介していまして映像でまとめて振り返れるのは端的でよいなぁと眺めておりました。

春のスワーヴリチャードはチャンピオンだったなぁとか、オジュウチョウサンは春先まで障害に出ていたこととか、桜花賞戦線はラッキーライラックが引っ張っていて、あの末脚で一気に勢力図をひっくり返していたなぁ、などなど。1年近く経つと、春当時のイメージをころっとアップデートしている自分に気づかされます。忘れっぽくなった、という方が正解ですかねw

個人的には川田将雅藤岡佑介かな。川田はオークス秋華賞ジャパンカップですし、藤岡は皐月賞チャンピオンズカップ朝日杯フューチュリティS。本人たちはいやでしょうが、G1の2着がそれぞれ3回。個人的に印象的な2着が多いせいかもしれませんが、馬回りを考えると善戦しているなぁという感想がございます。

外国人ジョッキーが入れ替わりでG1を勝っている、というのが特に秋競馬のキーワードになっていましたが、日本人ジョッキーもなかなか。特に天皇賞秋とジャパンカップのキセキ、有馬記念サウンズオブアースはそれぞれのヘッドワークの確かさを確認するレースになったと思っています。

でも、ある意味では恵まれた環境で競馬を楽しめているんですよね。ジャパンカップのひとつ前、ウェルカムSではビュイックとモレイラの追い比べ。圧巻ですのでぜひ改めて映像で。3着ムーアも含めて、全員揃うとしたら日本以外では香港国際競走ドバイワールドカップデイくらいかな。これが一定期間見られるわけですから、贅沢ではありますよね。


馬でいうなら、やはりアーモンドアイですね。レースを振り返ると、シンザン記念からジャパンカップまで、パフォーマンスを上げながら勝ち続けたことが改めてわかります。桜花賞の手前替えの話など、当時はわいわいやっていましたけどね、すでに過去のエピソードでしょうか。

ステルヴィオ、サートゥルナーリアのパフォーマンスも含めて、ロードカナロアの価値もずいぶん高くなりました。来年の海外遠征は、日本の血統はディープインパクトだけではない、というプレゼンテーションになるのかな。落鉄がなければすでにドゥラメンテが示していた価値かもしれませんね。

年明け早々にアエロリットのペガサスワールドカップへの遠征が決まったようです。輸送にハードルがあるようですが、ロードカナロアの前にクロフネがよい結果をだせるか。また、オーストラリアでも高額賞金の新レースができますので、日本馬のプレゼンテーションの場が増えるとともに、ローテーションにも独特な解釈になってくるかもしれません。

そうですね、大手のレース使い分けでガヤガヤした年でもありました。個人的にはガヤガヤ言えているうちは大丈夫と思っていますが、この傾向が続くとしたら、目標とするレースがひとつではないという価値が尊ばれるようになる可能性もありますね。

対照的に全馬が目標とするダービーの価値が増す、という予測も可能になるかな。これもまたチャンピオンが走るべきレースを選択していった先に醸成される価値ですから、これまでもこれからもファンが楽しみながら見守るそれと思っています。

あ、サトノダイヤモンドについては年明けにゆっくりまとめるつもりです。ずっと追いかけていた馬ですのでね。そうそう、有馬記念は2年前のダービー本命馬から、今年のダービー本命馬へ軸をスイッチする形になっていまして、個人的には象徴的な出来事になっています。


1年の総括というよりとりとめもなく思いついたことを書いた感じですが、やっぱりいろいろなイメージや考えに没入している時間は楽しいばかり。直近だと、有馬記念でブラストワンピース本命にたどり着くまでの頭の中のグルグル感とか、悩ましい難しいと言いながら、楽しんでおりましたね。


今年も本ブログのご愛顧ありがとうございました。

旧ブログ「more than a decade」からの移行をしたのが春先。そこからのペースがどうなるかと思っていましたが、これまでと変わらない距離感でひとつひとつ投稿できておりました。

来年も変わらずに好き勝手で確からしい言葉を並べていくことと思われます。誰かのためになるため、というよりあくまで自分自身の備忘録として。ひとり分の考えやイメージですので、あくまで参考程度にお読みいただければと思います。

イメージと現実のギャップを埋める瞬間がレースであって、イメージを超えるパフォーマンスを目にする瞬間もまたレースですから、その肝心な価値を逃さないように、ポジティブに、楽しく。それを書き留めていければよいですね。

来年もいい競馬をしていきましょう。よいお年をお迎えください。