more than a SCORE

1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

年度代表馬はアーモンドアイ

年度代表馬の満票はテイエムオペラオー以来。はい、納得の結果です。

JRAの発表はこちら。

www.jra.go.jp

史上5頭目牝馬3冠、そして世界レコードのジャパンカップレイデオロ、ブラストワンピースとの直接対決が叶っていればより説得力が増したかもしれませんが、これ以上を望むのはね。

最優秀3歳牡馬が悩ましい

さて、事前に難しい判断になりそうな最優秀3歳牡馬、案の定もっとも割れた部門でしたが、ブラストワンピースの選出となりました。2番手がルヴァンスレーヴでなくワグネリアンだったことは、個人的にはちょっともやもやとしております。

ダービーや有馬記念というレースの格が重んじられたというべきでしょうか。確かにより多くの馬が目標とするレースを勝ち切ったことは大きいと思うのですが、「芝」と「(歴史を重ねている)レースの格」で決したように見えていまして。

国内G1を3勝、うち2勝は古馬に勝利し、南部杯では昨年の最優秀ダートホース・ゴールドドリームに完勝。ジャパンダートダービーで負かしたオメガパフュームは国際G1である東京大賞典でやはりゴールドドリームに勝利。

3歳牡馬にこれ以上望めないダート戦歴とその内容なんですよね。対して、芝の牡馬3冠は3頭が分け合い、古馬との対戦はいずれもなし。この対比で獲れないかぁ。

個人的に考え得る背景は3つ。芝>ダートという価値が依然として根強いということ、Jpn1はリステッドレースであるとする国際格付けからみてG1は1勝であると判断すること、そして最優秀ダートホースに票をいれたので(276票中274票)別の馬とその関係者も表彰してあげたいという心情論。…なにやら3つめの可能性を一番感じているあたりがもやもやの正体なんですけどね。

最優秀4歳以上牡馬もなかなか

ルヴァンスレーヴに気を取られて、という感じもしていますが、レイデオロ212票に対して、ファインニードル45票。スプリントG1を2勝していて最優秀4歳以上牡馬でないのは。。。

中距離>短距離という価値が依然として根強い、天皇賞という「レースの格」、そして最優秀短距離馬に票をいれたので(276票中274票)別の馬とその関係者も表彰してあげたいという心情論。…途中で(ryを使いたくなるほど相似形ですね。。。

投票基準をもう少し明確化する必要

心情論もわるくはないのですが、投票基準を投票者の競馬観に委ねすぎている現状をもう少し前進させたいですね。

例えば、Twitterで伊吹雅也さんが年間の獲得賞金額上位で自動的に選出、というアイデアを出しています。昨年の自身のツイートをリツイートされていますので見解は変わらず、ということですね。

日夏ユタカさんがだめでしょw と絶妙の間で返していましたが、確かにダメダメな基準で投票されるよりはるかに客観的であるかもしれません。自分は反対ですけどw

1戦のパフォーマンスに重きを置くというのも大事と思いますが、この評価の基準もまた多岐に渡りますものね。競馬の評価はそれでこそ面白いと思いますので、いたずらな標準化は、日夏さんの言葉を借りると「まったく盛りあがらないもん」となりますね。

それでも朝日杯勝ちのメジロベイリー147票に対して、119票を獲得したアグネスタキオンは惜しかった。G1昇格のはるか手前にあるラジオたんぱ杯、改めて当時の熱を思い返します。ノスタルジーが過ぎてもいけませんけどね。

えー、脱線してしまいました。昨年の伊吹さんのアイデアを受けて、自分なりに考えた基準、1年経ってすっかり忘れていましたが、この喉元過ぎる感じがダメなので再掲します。

  • 各部門賞はJRA所属馬のうち年間の獲得賞金額最上位馬(地方、海外を含む)、および該当するG1の最多勝利馬のいずれかから選出する
  • 獲得賞金はオープン競走の獲得賞金の合計で算出(地方、海外はどうしましょうね)
  • 短距離の距離区分は「SMILE」のうち「SM」と定義
  • 該当馬が1頭の場合は自動選出
  • 該当馬が複数の場合は記者による決選投票

昨年の投稿は旧ブログで。

keibadecade.blog98.fc2.com

「該当馬なし」はNGでしょう

これは昨年に限らず、相当以前から繰り言になっているのですが、その年の最優秀を決めるわけですから、各部門賞で「該当馬なし」はNGと考えています。おそらくは投票者の基準に達する馬がいなかった、ということなのでしょうが、これこそ投票者の任意性が過ぎる典型例と思っています。絶対評価ではないですし、その基準も意図も伝わりにくいですし。

必ずいずれかの馬を選ぶ、という、相対評価であることを明示できないかなと思う次第です。はい、繰り言です。

最後に

オジュウチョウサン、最優秀障害馬。戦歴でいれば4月のG1のみで選出ですからね。1戦のパフォーマンスが評価されているとすれば、それはこの表彰制度の前進であるかもしれません。

…これも年間を通じた活躍を何らかの形で表彰したい心情バイアスが働いた結果かなー。国際化とはちょっと異なる、とてもドメスティックな表彰であり続けるのかもしれませんね。この是非は何とも言い難いと思うあたりは、どこかでまとめて投稿したいと思っております。