more than a SCORE

1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

エクイターフの後遺症についての仮説

 

ミッキーロケットは筋肉痛、マカヒキは十分な回復に至らないことから、それぞれジャパンカップ回避となりました。メンバーが減ってしまうのは残念ですね。

 

高いパフォーマンス、高時計ほど疲労が残るという仮説

時計のでやすいコンディションのエクイターフでは、ミスステップによるレース中のケガは減少しているものの、トップホースが高いパフォーマンスを発揮した際、主に筋肉への負荷が大きいものと推察しています。スピードがでる=カラダを動かし過ぎてしまうと言えばよいでしょうか。

エクイターフ=クッション性?

クッション性という言い方がエクイターフの形容によく使われていますが、これは馬場が壊れずにグリップしやすいと置き換えた方がより適切だろうと思っています。馬場が壊れることで接地時の衝撃を吸収しているわけですから、馬場が壊れないことは、その衝撃の大半を走っている馬自身が吸収しなければならなくなります。結果、しっかりパンプアップした筋肉がこれを支えられるかがポイントになるのだろうと。

心肺、筋力が仕上がっているほど疲労を抱えやすいのでは

トップホースに限った表現にしているのは、スピードをそこまで持続できない(=心肺機能がそこまで強くない)馬ですと、疲労が極大化する前に失速してしまうのではないかな、という仮説も合わせてもっていまして。

自分が競馬を始めた20年前からすれば、トップホースのパンプアップ傾向はあるように思っています。それだけ筋力を増して臨まなければ勝ち切れないという類のレースレベルのアップがあるのかなと。

天皇賞組のその後

レイデオロジャパンカップをパスして有馬記念へ。オールカマーから天皇賞と間隔を詰めて使うことを進言した藤沢師のスタンスですが、府中の良馬場を続けて使わない判断は、あらかじめこの疲労の蓄積を避ける意図があるのかもしれません。

反対にキセキはこの秋の府中で3戦目。中竹厩舎の名義ですが、このあたりは角居厩舎スタッフのさじ加減かなとも。

心配なのはサングレーザー。絞った馬体で2着まで押し上げましたからね。次走香港カップという報道もありますが、気になります。

そう考えるとアルアインは元気ですね。こうして一律に語ることができないあたりがリアルだなと思っていたり。

最後に

一時期の高速エクイターフからエアレーションや路盤改修など、馬の脚元にやさしい馬場へのチューニングはなかなか難しいものと推察しています。ちょっとした天候の差で変わってしまいますものね。同じ雨量でも金曜に降るか土曜の日中に降るかは大きな違いですし。

ただ、疲労の残り方と馬場コンディションには何らかの関わりがあるだろうと素人なりに邪推しつつ、様々な情報を得ながらピントが合っていけばよいのかなと、気長に構えているところではあります。