JBC初の浦和開催、盛況で何よりでした。
日刊競馬のツイートから、各レースの売り上げを確認しました。ざっくりですが、レディスクラシックが11億3千万、スプリントは16億2千万、クラシックは17億9千万。レディスクラシックとスプリントが「地方競馬レコード」という記述、注釈から京都を除いてのレコードということがわかりました。
入場人員は29,191人。 実はまだ浦和に行ったことがなくイメージするばかりなのですが、少なくとも2016年大井の入場者数を1000人上回ったようですので、場内の混雑ぶり、特にパドックとゴール前は大変だっただろうなと察するところです。
当日はオンライン中継を見ながら自宅観戦。返し馬を観たかったなぁと思いつつ、例年同様、馬場の傾向を掴みかけたかなというあたりでJBC3競走が終わってしまう通常運転モードでした。ねー。前日深夜の雨がそのまま重馬場につながっていましたので、塩梅をつかむのが難しかったですね。3競走の所管、さっくりと書いておこうと思います。
あ、特設サイトでは過去のレースが観れますね。リンク貼っておきたいと思います。
JBCレディスクラシックはヤマニンアンプリメ
大井1800mから始まっているイメージが強く、現地観戦した金沢1500mにかなり違和感をもっていましたので、浦和1400mでスプリントと同距離というのがまだちょっとしっくりきていないところです。
公式レースラップはこちら。
11.5-11.0-11.9-12.2-11.9-13.0-13.0
本命はファッショニスタにしたのですが、距離適性がでたかなという展開。外枠があたりましたので、どうしても少し無理した先行策しか取りようがなかったと見えています。速いラップは出せつつも、失速してから粘り込むには少しパワーが要る馬場だったかな。1コーナーまでにスピードを要するポジショニング、その後はまるっと1周粘りも要求されます。1番人気を背負わせるにはちょっと酷な条件が重なっていたかもしれないですね。
勝ったヤマニンアンプリメはテン乗りの武豊。厳しい2ハロン目11.0で6番手まで下がり、少し緩んだ12.2あたりで外に出してからの捲り上げ。1コーナーで馬群に埋もれてみえたのですが、いつの間に外に出したの?というスムーズなコース取り。3コーナーでゴールドクイーンを追撃する姿はしびれましたね。馬もここが適距離かつ馬体の充実もあり。本命と対抗を逆にすればよかったかな。
これで武豊は交流Jpn1を全制覇。あ、東京大賞典はG1ですね。以下の記事ではそれも踏まえた「G1・Jpn1」という表現に。交流G1という端的な表現がしにくいのはちょっと難儀ではありますね。タイムパラドックスで勝っていた頃は「JBCクラシック男」という語呂の微妙な表現があったのを思い出しました。
戸崎の落馬について
タイセイラナキラが内に寄せたことで最内スタートのモンペルデュは行き場がなくなってしまいました。馬が回避行動でラチ側に飛ぶ形になっていましたから、右の手綱を離さずにいたことが右ひじへの負荷になったかもしれません。右ひじの開放骨折の疑いという一部報道がありますが、まずは続報を待ちましょう。大事ないことを祈ります。
JBCスプリントはブルドックボス
御神本ブルドックボスが「無慈悲に」コパノキッキングを差し切りました。いや、勝利ジョッキーインタビューで誤るのが定番になるのはなんともですけどね。
公式レースラップはこちら。
11.6-10.5-12.0-12.4-11.8-12.9-13.7
10.5はファンタジスト武豊の演出でしょう。まさかあそこまで深追いするとは思いませんでした。正直、なぜここまで踏み込んだ先行策にしたのか。早々にばてちゃいましたからね。ひとつの可能性として先手を取り切りたかったのかな、と推察しているところです。そうするとノブワイルドに主張されたことで最悪の展開を招いてしまったのかもしれません。
ただもし、少し控えてコパノキッキングを前にいれていたら。ノブワイルドの番手にコパノキッキングが構え、ミスターメロディがそのインで追走する隊列ができたと思われます。ペースがそのまま落ち着いたら勝ち目ゼロと考えていたら。…だとすると、そもそも勝ち目が薄かったのかもしれません。10.5を演出できたわけで初ダートはクリアしたと思っているのですが、それだけでは勝てないということですね。こちらの予想も攻め過ぎました。
コパノキッキング藤田菜七子は外枠からそつのない騎乗。向こう正面で馬が自らハミを取り、その気持ちを「抑えつつ、邪魔しないように乗った」とのこと。ただ、3コーナー手前からノブワイルドに併せていく積極策は少し早過ぎた印象がありますね。馬の力に手ごたえを得ていることがひょっとしたら裏目に出たのかもしれません。
結果、ラスト2ハロンが12.9-13.7と急減速したことで、ブルドックボスの出番を作ってしまったように見えています。この出番をしっかり奪い取れていれば。でも、このハイペースの中、ナイストライでした。惜しかった。
JBCクラシックはチュウワウィザード
大接戦でした。首の上げ下げという言葉がちょうどよいですね。いったん前にでたオメガパフュームをハナ差交わしてのチュウワウィザード。枠を活かし展開を呼び込んだ川田の勝利と思います。
公式レースラップはこちら。
12.5-11.7-12.7-12.8-13.2-12.8-13.2-12.1-12.6-12.5
脚質的にやむを得ないとは思いつつも、1周目のスタンド前からほぼ半周、チュウワウィザードとオメガパフュームの間には馬群が横たわる格好。どうしてもデムーロはこれを外からパスするしかありませんでした。
1周目のスタンド前で川田がターフビジョンを見ていましたので、ひょっとしたらわかっていて「蓋」に利用したかもしれません。1、2コーナーあたりの陣形から、川田が少しペースを控えたように見えているんですよね。デムーロが焦れて捲ってくればしめたもの、くらいに思っていたら自分が思い描く川田のイメージに一致しますw
センチュリオンの動きに呼応して一気にペースを上げた川田も、4コーナーでいったんインに入れてアウトインアウトでチュウワウィザードのひとつ外へ踏んできたデムーロもさすが。もっとチュウワに展開利があると思っていましたが、オメガパフュームも強いですね。
予想的に、本命対抗のジャッジは合っていたのですが3連単の3頭目にセンチュリオンを含めておらず。クインズサターン、ストライクイーグルはもっていたので壮絶に馬券が下手っぴでございました。。。
最後に
コパノキッキングの東京盃を現地観戦したことで、余計に浦和のJBCは現地やばいだろうと予測していました。もちろん混雑は当たってはいたようですが、意外と現地で動けていたというツイートもあり、ちょっと惜しいことをしたかなと。
20年以上競馬を楽しんでおりますが、まだ行けていない競馬場がありますので。行けるうちに行かないとなぁ、などと思いながら、どうせ行くなら交流重賞…とかフワフワしております。こんな感じだからまだ行っていないのですね。とりあえず早く浦和へ参じて南関東制覇したいと思います。