more than a SCORE

1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

第37回 根岸Sと第72回 川崎記念

遅くなってしまいましたがダートでいいレースが続いていますので、気になったところを言葉にしておきます。

 

根岸Sはレモンポップ

強かったですねー。直線に向いてから登坂までの馬なりは強さの証と思いながら見守っていました。現地観戦でよかったですね。あの押し切るスピード感を目の当たりにできたのは先々の予想にも活きそうです。なにより、わくわくできました。

 

ラスト1ハロンの失速ラップを押し切る力。スピードとパワーと、急に失速しないフォーム。自分の脳内で符合したのはカネヒキリの末脚でした、タイプは違うんですけどね。ラスト4ハロンくらいを縦軸にスピード、横軸に距離をとって末脚をグラフ化すると緩やかな山の形に曲線を描くイメージ。…わかりにくいですかね。

パドックでは期待通りのトモ、パンパンでした。カラダの切れも素晴らしかった。もう少し詰まった馬体をイメージしていたのですが、このあたりが1年以上の休養から使われて使われてようやく完成期にはいってきている、ということなのでしょう。

 

公式レースラップ

12.2-11.0-11.4-12.0-11.9-11.6-12.4

 

スタートから突っ込んだ前半になった印象。1枠のオーロラテソーロとヘリオスは互いにブレーキを踏みにくい流れをつくっていました。少しパワーを要するコンディションという認識ですので、長い直線は堪えたことでしょう。揃ってブービーと最下位ですからね。

 

先行したテイエムサウスダンはペースというより直線で行き場がなくなり、馬が頑張るのを止めたように見えています。ハイペースを踏ん張らせる、馬群を割るといったストレスの高いレースは案外不向きなのかもしれません。年齢かな。

それらを考慮すると、8枠から3番手を取ってそのまま5着に粘りこんだエアアルマスはなかなかの高パフォーマンスですね。こちらは外枠で揉まれなかったのが奏功すると思っていましたし、実際そのようでした。

 

バトルクライは川田のリードが目立ちました。あれより後ろでも前でも着順を落としていたでしょう。父イスラボニータはもう少し軽い馬場コンディションがよいのかな、というイメージもおおよそ合っていたようです。ラストの失速分が今後の課題、壁になるのでしょう。

ギルデッドミラーは5枠あたりだったら違ったでしょうか。どうしても多頭数のインを捌いて外に持ち出すまでに手こずるイメージが拭いきれませんでした。皇成は上手く持ち出していたのではないでしょうか。フェブラリーSに向けては期待の方が大きい2着だと思っています。

 

川崎記念はウシュバテソーロ

横山和生が一枚上手でした。半径がきつく後方から進出するわけですから3、4コーナーでインを通れるイメージが湧かず、その分テーオーケインズを上位に取ったのですけどね。恐れ入りました。

 

結果はこちら。

www.nankankeiba.com

公式レースラップ

6.8-11.3-12.5-13.5-12.6-13.1-13.8-12.3-13.3-13.7-13.1

 

ウシュバテソーロは2周目の3コーナーの時点でテーオーケインズの直後に。ちょっとブレーキを踏む格好になっていましたが、大跳びのウシュバテソーロですから程よい形だったかもしれません。

テーオーケインズ松山はひとつ外にいたエルデュクラージュの手ごたえがないことを確認しつつ、4コーナー手前で粘るライトウォーリアの外へ。そのままインに留まると逃げたテリオスベルの直後で進路が詰まる可能性がありますからね。人気を背負っての妥当な選択と思います。

その直後にいた横山和生は残された1択、4コーナー出口でライトウォーリアのインを掬う形。これしかないのですが、もう向こう正面から狙っていたでしょうね。直線ではこの4コーナーでの進路取りの差が詰まらず、そのままゴール。マークされる立場になった時の立ち回りは未知数ながら、東京大賞典からの連勝は頷ける末脚でした。

 

ウシュバテソーロの父オルフェーヴル、ダートでいい馬を出しますね。中央地方でダート路線の整備が進むわけですが、この恩恵を最も受ける種牡馬かもしれません。…そうですね、このあたりの話も言葉をまとめられないまま年を越してしまっていますね。とにもかくにも、元気で長く産駒を送り出してほしいと思います。それだけ血を残していくチャンスは増えるでしょうからね。

 

テーオーケインズは負けて強しの内容。高パフォーマンスだったころに比べては少し落ちるイメージですが、まだまだ活躍できると感じました。コンディションという点でサウジやドバイは避けてもいいように思っていたのですが、どうやら招待があればドバイワールドカップとのこと。間隔が開く分、サウジカップよりよいのかな。

 

最後に

年明けからこちら、投稿がグッと減っておりますね。やっぱりインプット量が多いのと、インプットが楽しいことが大きいですね。どうしてもまとまったアウトプットをしようとすると時間を要しますしね。ファクトチェック的なことも必要になりますし。

思ったことを好きに書けばよい、といえばそうなのですけどね。後で読み返した時に当時の文脈が追えないのはな…、などと考えてしまっていたり。とはいえ、おおおぉぉぉ、と思った瞬間はやはり書き留めておきたいですので、マイペースで投稿しようと再認識したところです。

 

根岸S当日は例の悪友と久しぶりの競馬観戦。お互い掲示板に載る馬をほぼ指名できているのにあまり儲かっていないという。。。予想力と馬券力は別なんだよ、などと借りてきた言葉を並べて反省をいたしました。…たぶん反省はしてないですねw

そのあとは府中駅近でご飯をしながら近況報告。2022年の秋はコロナの情勢から遠慮が先に立って会えずじまいでしたので、話が積もりに積もっておりました。

印象的なレースに福島民友カップの善臣さんを挙げるあたり、さすがの切れ味でしたね。こちらもまけじと安田記念ジャスタウェイを引き合いにだしての善臣論?を展開しました。忌憚なく話ができる関係はよいものです。

 

さて、共同通信杯は期待の馬が揃って出てきました。朝日杯本命のレイベリングとホープフルS本命のファントムシーフ、ここで対決ですかー。

ダノンザタイガー、タスティエーラなど、有力馬はこぞってここが試金石という一戦になりそうです。個人的にはファントムシーフ推しなのですけどね、ひとつ抜けているのではという仮説をもって見守りたいと思っているところです。

週末にかけてちょっと天候が怪しいので、極端な馬場にならないことを祈りつつ。そして花粉の飛散が少ないことも祈りつつ。