more than a SCORE

1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

年度代表馬はイクイノックス

思ったより大差で決まりましたね。2022年度はイクイノックスでした。

 

公式発表はこちら。

www.jra.go.jp

やはり有馬記念の結果が印象深いのでしょう。かたや凱旋門賞帰りのタイトルホルダーと、先を見越したローテーションの中でのイクイノックス。直接対決のコントラストは明暗くっきりになりましたからね。

 

個人的には、直接対決の結果にプラスして、府中と中山でG1を制したイクイノックスを上位に取りたいと考えています。タイトルホルダーはG1タイトルが阪神に集中している点が引っかかりました。

コースレイアウト、アンジュレーション、馬場コンディションなどが走りの特徴とフィットしているといえるのでしょうが、他の競馬場でもG1を獲っていればね。2023年に持ち越した楽しみのひとつでしょう。…そうですね、阪神のG1だけ、他の中央3場と異なる資質が求められている印象が強くなっていることも背景にありますね。

 

でもレースオブザイヤーは宝塚記念を推したいんですよね。あのレースぶりとコースレコードは圧倒的な能力の証ですから。決してイクイノックスに名勝負がないわけではないんですけどね。このあたりのアンビバレンツな感じがファンを続けている醍醐味でもあるのでしょう。

 

最優秀4歳以上牝馬が思ったより大差

部門別ですと、最優秀2歳牝馬が満票でリバティアイランド、最優秀3歳牝馬はスターズオンアース(満票ではないんですね。。。)といったあたりは順当でしょう。最優秀4歳以上牝馬はソングライン、ウインマリリンとある程度票が割れるのかなと思っていましたが、かなりの大差でジェラルディーナ。

そうかー、1351ターフスプリントがG1だったら違ったのかしら。。。ジェラルディーナは有馬記念3着とオールカマー勝ちが大きいように思っています。

 

ひとつ、春秋をコンスタントにレース出走している点と安定した成績という点が重んじられている印象を覚えました。いまさらと言えばそうですけどね。最優秀短距離馬、最優秀ダートホースあたりはG1の数とともにこの2点が重視されての票差であるように感じています。

それからするとダンシングプリンスはもう少し票数を伸ばしてもよさそうですけどね。やはり芝ありき、という価値観が前提にあるのかな。ダートスプリントG1が少ない(厳密にいうとない)点も推しにくい材料ではあるのでしょう。

 

最優秀障害馬は大接戦

オジュウチョウサンが138票、ニシノデイジーが137票。該当馬なしが8票ですから、この票の動向次第で歴史が変わっていた可能性があります。暮れの直接対決で敗れてなお受賞となったのは、たぶんにレジェンドへの敬意と温情かなと邪推をしているところ。

個人的にはニシノデイジーが秋陽ジャンプSを勝って3連勝でG1を獲っていたら、結果は違ったようにも思えるんですよね。…いやーでもこれもタラレバですねぇ。いずれにしても、投票者の心情面が結果に反映したのは、今年はこの部門だったという印象です。

 

投票基準のアイデア

2年前に以下のような私案をまとめていましたが、ひとつ叶ってしまいました。並び順は整理して再掲です。

  • 各部門賞はJRA所属馬のうち年間の獲得賞金額最上位馬(地方、海外を含む)、および該当するG1(Jpn1を含む)の最多勝利馬のいずれかから選出する
  • 獲得賞金は該当年度のオープン競走で獲得した賞金総額で算出(地方、海外はどうしましょうね)
  • 該当馬が1頭の場合は自動選出
  • 該当馬が複数の場合は記者による決選投票
  • 短距離の距離区分をスプリントとマイルに分けて再定義(「SMILE」のうち「S」と「M」)
  • スプリント部門とマイル部門の受賞馬は、その他の部門表彰と重複して選出されない
  • 年度代表馬はファン投票(各部門賞選出とは別扱い)

スプリントとマイルは2023年の表彰から別部門になりました。めでたいですね、よかったよかった。2022年からでもよかったんですけどね。そうするとジャンダルムかナランフレグかダンシングプリンスか。いい悩み方になりそうでしたね。

部門賞は投票者の心情をあまり挟まず(その年度の最優秀ですので)、反対に年度代表馬は心情面が大きく結果を左右する仕組みの方がよいように感じています。われわれも参加したいですしね。

 

「該当馬なし」はNGで

これを記載するのもほぼ恒例行事と化しています。部門賞はその年度の最優秀を「相対的に」選出することが目的でしょうから、投票権をもった方が別のものさしを持ち込んで投票できてしまうことが可能な制度設計を是正していただきたいところ。

2年前に投稿していたテキストを引用しておきます。見解は変わってないですね。

ご本人にその意図はないのでしょうが、投票権の放棄と同等に扱ってよいのではないかなと思っております。投票権を失効するルールはありましたっけ。一定の条件下で、該当馬を選べない方の権利を失効するルールを設けてもいいかもしれません。

 

最後に

今回は選出された各馬に比較的納得感がありました。netkeibaで自分が投票した内容とあまり変わらない結果でしたね。ただそれも、マルシュロレーヌのような、国内競馬だけを見ていると評価しにくい存在が今年はたまたまいなかった、というだけなのかもしれません。

ポイントは後世に語り継ぐべき人馬がちゃんと表彰される制度であることだと思っています。

今後ダート競馬のテコ入れで表彰制度にも影響がでるのかな。前向きでヘンに間を置かないアップデートを期待しています。