more than a SCORE

1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

自宅療養中の観戦と読み物

タイトルでお察しの通り、陽性判定を受けまして自宅療養中です。

 

発症直後は39度近くまで発熱していたのですが、いまいまは解熱剤なしで36度台まで戻ってきました。若干鼻が詰まった状態ではありますが、おおむね快方に向かっているようです。

味覚への影響やブレインフォグなどこわがる材料は揃っていますけどね。短期記憶や物忘れですと加齢のせいなのか区別がつくのか悩ましいところです(自虐ネタとして笑ってほしいところですが、笑えない方もいらっしゃいますよね)。

 

この火曜は自宅療養の中、船橋では習志野きらっとスプリント、一方で開催が始まったグロリアスグッドウッドではグッドウッドカップ、MXの中継とTwitterでそれぞれ観戦しました。…どちらがどうというより端的にすごいギャップを感じますね。

外枠から好スタートして控える、笹川のリードが光ったギシギシの差し切り。矢野の代打を見事に果たして「矢野さんじゃなくてすみません」とは粋な勝利ジョッキーインタビューでした。

一方のグッドウッドカップはムーア騎乗のキプリオスがインから勝負したストラディバリウスをわずかに抑えて勝利。…なんとなくですが、フランキーからアッゼニに乗り替わってのストラディバリウス、ムーアとの技量の差が出てしまったような惜敗に見えております。

レース後、ストラディバリウスには温かい拍手が送られていたようです。陣営はレース後すぐに現役続行を表明した模様。直後のテンションですよねという前置きもできるかもですが、長距離場としての種牡馬評価について考えているでしょうから。とはいえクラシックディスタンスへ再チャレンジ?ではないと思いますし。。。

 

日中はまだ熱があり欠勤の判断をして休んでおりました。とはいえ日中ずっと眠り続けられるわけもなく、久しぶりにまとまった時間が。手に入れた優駿8月号と以前から「積読」になっていた「名馬を読む3」を交互に手に取っておりました。

 

どちらもまだ読み切っていないのですが(欲張って交互に読むからですね)、優駿にあったデアリングタクトの復帰までの取材記事は、ちょっとグッと来てしまいました。

 

幹細胞の移植手術をしていたことは認識していましたが、手術に踏み切った理由まではさすがに。症状が重くその方法しかないものだと推察していました。違いましたね、陣営は完治を目指して幹細胞移植を選択していました。

三冠馬の復帰、その価値をどう捉えるか。患部をケアしながらいわば「だましだまし」レースにでながらそこそこの成績を収めて引退、そういう存在ではないという判断がそこにはありました。いやいや、実際にリスクを負って復帰させる判断は感服するほかありません。

改めて、あのヴィクトリアマイルの返し馬に立ち会えたことは本当によかったと思っているところです。素晴らしい拍手と雰囲気でした。

…年齢的にも個人的にも、幹細胞手術からの復活ですとカネヒキリが思い出されるんですよね。阪神であのジャパンカップダートを目撃できたのはいまでもよかったと思っています。

 

一方の「名馬を読む3」。1の顕彰馬中心の硬質な内容からはより江面さんの著作という印象に寄っていて、プレーンな予備知識が多い分、細かなエピソードを興味深く読み進めているところです。

競馬ファンになる前の馬でしたらシスタートウショウニッポーテイオーロードカナロアデュランダルの再確認も面白かったですね。そうでした、デュランダルは東京の直線で観てみたかった、という思いを久しぶりに掘り返すことにもなりました。

最後の章はページ数を割いてキタサンブラック優駿で連載していた認識はありつつ、かなり新鮮に読み進めているところです。

 

最後に。リモート勤務で復帰する見込みですが、こうしてゆっくり競馬に触れる時間が久しぶりに取れた気がしています。その意味ではよい時間だったかもしれません。

…重症化していないからという見解ではありますね。いまのところ対処療法しかありませんし、引き続き競馬を楽しめるようしっかり治すとしましょう。