more than a SCORE

1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

競馬は平和の象徴、と語り続けたい

蛮行、凶行といった言葉が飛び交う世界線になっております。

 

まず何より、こうした形での元首相の死は残念でなりません。職場でのオンライン会議直前に速報をみたときは目を疑ってしまいました。

 

メディアを通じてなかなかにショッキングな映像やニュースに触れる機会が増えてしまっていますので、まず我々は情報摂取のコントロールが必要でしょう。無条件で浴びっぱなし、憑かれたように検索しっぱなしだと精神的にまいってしまうでしょうから。事実と向き合うのには心身ともに相応なエネルギーを要しますよね。

 

民主主義に対する挑戦という表現も散見されておりますが、個人的には少し表現が違っている印象です。日本人が培ってきた、平和ボケといいますか、平和的な問題解決に対する暗黙のお約束に一石を投じてしまうことになりはしないか、という懸念が増したかも?と受け取っています。

民主政治の根幹は選挙でしょうが、民主主義的な問題解決の大事な手続きは対話であると理解しています。背後からの銃撃まして相手の命を一方的に奪う行為は平和的という言葉からは最も遠く、問題解決にも至らない行為と考えます。この社会の一員として拒否すべきはここでしょう。

 

この事件を象徴的に語る向きもまた散見されていますが、象徴的に語るなら日本人の安全意識が変わってしまったというトーンではなく、現役の首相がダービー観戦するくらい競馬は平和の象徴である、といった美談の切り口が程よいように思っています。

 

現役首相のダービー観戦。ウオッカのダービーで姿を拝見していましたが、正直当時は強い歓迎も拒絶もなかったように記憶しています。レース直前にアナウンスがあったときは湧いていましたが、レース直前のテンションですからね。

こうした事件を経ると美談というニュアンスは強くなるのでしょう。わるいことではないという受け止めです。

 

要人の警護体制がどう強化されるべき、といった具体的な議論にフォーカスがあたるならまだ日本は冷静でしょうか。一事が万事と短絡な判断に陥らないこと、不安をもとに言葉が重なり過ぎないことを祈っています。

 

ほんとはテイエムスパーダと今村聖奈すごかったねだったりジュライカップが近いねといった話を書こうと思っていたんですけどね。

 

競馬に関するブログ(日記)なのであまり触れようとは思っていなかったのですが、安全に無防備に10万人がダービーを見る社会であってほしい、という言葉に行き当たってしまったので少し書き残してみました。