日本時間では7/10の夜ですが、残念なニュースが舞い込んできました。
23歳、左前脚の慢性的なケガで、最後は反応できなくなっていたようです。人道的な理由から、とありますので安楽死の処置が取られたのでしょう。
クールモアのリリースです。
レーシングポストの速報記事はこちら。
2001年のキングジョージ、愛チャンピオンSが印象的
当時はどこで映像を観ていたのかはっきり覚えていないのですが(海外競馬のレース映像を集めたDVDだったような)、ガリレオとファンタスティックライトがライバル対決を繰り広げた上記の2レースはテンション爆上げで確認したのを覚えています。
特にファンタスティックライトは前年、ジャパンカップに出走していましたからね。テイエムオペラオーのパーフェクトゲームの後塵を拝した格好でしたから、間接的に日本のチャンピオンと世界が繋がったと、その観点でワクワクしていたことも思い出します。
20年前のレースですので、出来るだけクリアな動画がどこで観られるかなと探していましたが、アスコット競馬場のYouTubeアカウントが一番よさそうですね。
アスコットのTwitterアカウントでは、反応早く哀悼の意を表していました。
What a horse. Thank you GALILEO. 🙌
— Ascot Racecourse (@Ascot) 2021年7月10日
20 years ago Galileo strode away with the King George VI and Queen Elizabeth QIPCO Stakes, before becoming a super sire. 💫 pic.twitter.com/NscsjExeDz
大種牡馬としての功績
血統の特徴や詳細な解説は、それはもちろん「餅は餅屋」ですので、これから血統専門の方々からのコメントを待ちたいと思います。
とはいえ、サドラーズウェルズ~ガリレオが欧州中長距離に君臨してきた事実は理解していますので、ひとつの時代の区切りであるな、という率直な感想を持っているところ。若干の時期のズレはありますが、日本でサンデーサイレンス~ディープインパクトというチャンピオンサイヤーが君臨していた構図と重なりますね。
JBIS-Searchではガリレオの主な産駒を見ることができますが、錚々たる名前が並んでおります。フランケル産駒が日本のG1を勝っていますから、ガリレオ直仔を語るのはより昔語りになっていくのでしょう。
種牡馬ガリレオの比較的鮮明な映像はこちらかな。こうした印象的に編集された動画、日本でもお目にかかりたいものです。
※7/11追記
訃報の直後、ベルモントダービーでボリショイバレエが勝利、産駒92頭目のG1制覇が成されました。まだしばらくは産駒の活躍が観られますね。
Racing TVで先ほどアップされた動画も。父サドラーズウェルズの姿もみえますね。
最後に
来るべき時が来ていると理解しながらも、影響力の大きい馬の死はそれなりの喪失感をもって迎えております。もちろんいち競馬ファンですから経済的な損失を被るような立場にはないわけですが、その分こうした訃報はいつも心情面たっぷりで受け止めております。
今年の英オークスはスノーフォールが圧勝。ディープインパクト×ガリレオという組み合わせは日本では結果がでていませんが、向こうが手放していないガリレオ牝馬との仔ですから、サクソンウォリアー然り、日欧のベストトゥベストがここ数年でようやく結実しているのかもしれません。
血の喪失と血の継続と。是非もなく次の世代を見ていくことになりますし、いまはそれに期待するばかりですね。どうぞ安らかに。