more than a SCORE

1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

第33回 マイルチャンピオンシップ南部杯

アルクトス、日本レコードでJpn1を獲りました。

速い馬場でしたね。当日は開催後半に雨模様。映像でもかなりの降雨の中、レースを迎えたことがわかります。ハロンごとのラップは発表されていませんが、公式発表から前後半は45.5-47.2。昨年が良馬場で45.7-48.5ですから、単純比較ながら昨年の方がパワーとスタミナを問う前半だったのかもしれません。

淡白に下がっていってしまったインティを除くと、前半先行した馬がそのまま1、2、3着。4コーナーまでに何とかしようとしたワイドファラオは着順を下げてしまいました。

そう考えるとモズアスコット横山武史の先行策は奏功したといえそうです。その先行を冷静に見ていた田辺が最後に笑う形になりました。

レース回顧記事

netkeibaから2つほど。ひとつ目は勝利ジョッキーとトレーナーのコメントです。

news.netkeiba.com

もうひとつは斎藤修さんのコラム。十分に目配せの効いた回顧です。

news.netkeiba.com

スタートからポジションを決めるまでの田辺

ちょっと伸び上がり気味のスタートでしたが、外のワイドファラオを背負いながら、サンライズノヴァの前を横切って、インティに迫るモズアスコットを射程に入れながら前との間隔を詰め過ぎない4番手のポジショニング。14番枠からのスタートと考えると流れるように優位なポジション確保ができていましたね。

 

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2020年南部杯の序盤、逃げ馬をみながら外アルクトス、内モジアナフレイバーの隊列

8番パンプキンズがいたことでよりインへ寄せる選択肢は事実上ありませんでしたが、のこり600からの進出を見る限りは、例えばモズアスコットの後ろといったポジションは不要だったでしょう。この前半のポジショニングで概ね好勝負が約束されたように思っています。

モズアスコットの先行策

横山武史、狙ってましたね。スタートからプッシュしてポジションを求めにいきました。インティに楽をさせない、という観点もあったかもしれませんが、モズアスコットですからね。これまでのレースぶりが先入観にならず、よく逃げ馬の直後までもっていったなと。

このあたりの思い切りの良さ、いまいまは磨いている最中なのでしょう。

モジアナフレイバーは3着惜敗

本命でした。内枠を引いた時点でこれはもらったと思っていました。スタートで気持ち後手を踏んでいましたが、その後はインの絶好位。4コーナーで外に展開する姿はもうお膳立てが整ったと見えますよね。

ここから差し切れなかったあたりが中央馬との差ではないか、とは競馬ラボでの戸崎のコメント。個人的にはそんなことないと思っていますが、上位3頭の中では雨馬場が担保するスピードが速すぎたのかもしれません。ただ、こちらの予想した通り、インティの直後で上手く立ち回ってくれました。

かしわ記念が上手く行き過ぎたと評価してワイドファラオだけ相手から外し、モジアナ軸の3連複で勝負していましたので、きっちり仕留めることができました。いやーでも、単勝を当てて喜びたかったですね。

モジアナフレイバーへの思い入れは少し特殊

昨年の東京大賞典で本命にした、その流れが自分なりに嵌っていまして。何と言いますか、野球で例えるなら、ピッチャー(=レースの展開や出走馬)の投球フォームも球種もコースもほぼ想定通りでそれに対して無理なくバットが振れて(=自分の予想)、あとはどこまで飛距離がでるか、というような手応えがあったんですよね。とても個人的な手応えなのでさっぱり伝わらないと思うのですが。

その高揚感は上手く表現できていないかな。以下が当時の投稿です。

keibascore.hatenablog.com

今年のフェブラリーS、感染予防という点でかなり躊躇したうえで、現地観戦は諦めるという判断にして昼頃に府中に到着し、モジアナの単勝だけ買って帰路についたのも印象深く。

次走はJBCクラシックか、チャンピオンズカップか。いずれにしても少し適性とズレる印象がありますし、相手も強化されます。乗り替わりなく、人馬の組み合わせが続いていけば、どこかでチャンスがあると思っています。それを見極めてホームランにしたいですね。

最後に

秋華賞前日となりました。リアアメリアはこちらの願望に近い内枠。ただデアリングタクトはもっといい枠を引いたでしょうか。

ウインマリリンがさらに外枠、横山武史の逃げならリオンリオンの記憶がまだ鮮明です。ただ、今年の北海道開催のイメージからはあまりペースを深追いする戦略にはならないようにも。それこそモズアスコットのような、制御の効いた積極策になるようなイメージを持っているところです。パラスアテナ坂井瑠星もいいところにいますね。

土曜の降雨がどのくらいG1に影響するか、日曜は晴れ予報ですので馬場の回復具合とにらめっこすることになりそうです。

そうです、そのG1の前に。カードをもっていないと当選確率が下がるなどといろいろなテキストを目にしましたが、見事に抽選に当たりまして、土曜の府中へ参戦する予定です。この間の大井といい、我ながら引きが強いですね。

おそらく史上最も少頭数となった府中牝馬S。現地観戦で上手く攻略したいと思っています。