本命がともに3着と、個人的にはほろ苦い年末となりました。
ホープフルSは久しぶりの中山、現地観戦
前日金曜で仕事納めという職場が多かったのでしょう、中山は前年比141.3%の42000人の来場。帰り、船橋法典で電車に乗るまでがなかなか難儀しましたね。とはいえ久しぶりの中山観戦。土曜だったことで現地まで出向くチャンスが生じたのはカレンダーの妙ですよね。来年は有馬記念がラストとのこと。個人的にはそのままホープフル→有馬の順で進めてほしいですが、どうなるでしょう。
公式レースラップ:ホープフルS
12.6-11.5-12.4-12.2-12.2-12.1-12.0-12.0-11.9-12.5
コントレイルが好位追走から抜け出す
危ない場面がありませんでしたね。1コーナーまでほぼまっすぐ進み、外から被せる馬がいないインから2列目の4番手を取った時点でほぼ勝負ありました。
パンサラッサ坂井瑠星のイーブンラップでの逃げ。かなり早めからロングスパートの様相でしたが、コントレイルは残り200手前で馬なりで捉えて、あとは先頭を譲らない走りになりました。だいぶソラを使ったように見えていますし、見栄えの派手なレースではありませんが、相当に強いレース振り。あの東スポ杯と合わせて考えると春の2冠にぐっと近づいたといえるでしょう。
どうやら矢作師はここを試金石的に捉えていた様子。道中少し噛んでいたのは気になりますが、中山をこなしたディープ産駒、このあとは皐月賞直行のようです。この2、3着やサリオス、マイラプソディとの再対決が楽しみになりました。
本命ワーケアは序盤の接触が響いての3着
個人的にはパドックでよく見えた3頭で決まった訳なのですが、その中でもワーケアの力強い歩様にはかなり惹かれてしまいました。ハーツクライ産駒のこの時期の緩さがあまり目立たない印象、トモの筋肉のパンプアップ具合と前後のバランスからポジションを取りにいけるそれと受け取っていました。
それだけにスタートしてからニュートラルに進めていた最中での接触は痛かったですね。内のナリノモンターニュが外に寄れたのと、外枠のオーソリティがインへ寄せてきたのがほぼ同時。ワーケアとクリノブレーヴが思いっきりサンドされる格好になってしまいました。立て直している間に押圧したオーソリティが前に入り、一列下がったところで1コーナー。。。
ルメールがここを落ち着いて捌いたからこその上位進出だったかもしれません。でもこれがなかったら、あるいはコントレイルのすぐ後ろで向こう正面を迎えることができたかも、と思うと、もったいなかったなと。
今後の成長込みで面白い存在と思っています。先に名前を挙げたライバル馬たちは相当強いですけどね。
ヴェルトライゼンデは終始コントレイルの直後で2着
向こう正面で、インから2列目の縦の並びは、ラインベック、コントレイル、ヴェルトライゼンデ、ワーケア。1~4着が一直線に並んでの追走となりました。コントレイルの直後を取ったマーフィーからすれば、絶好のポジショニングだったでしょう。4コーナー、馬なりで加速するコントレイルに手応えで大きく見劣ってしまいました。
それでも外から末脚を伸ばすワーケアを退けての2着。馬体の完成もこれからでしょうから、こちらも来年が楽しみです。ドリームジャーニーのコンパクトなイメージからは異なるボリューム感でしたね。
東京大賞典当日の大井は盛況
日曜の大井もひとが多かったですねー。悪友とふたりで現地観戦だったのですが、駐車場になかなかはいれなかったり、今年のイメージキャラクター3人のトークショーに巻き込まれてあっという間にはぐれてしまう、などなど。
いや、競馬場は何かのついでに競馬を観る場所、であってもいいと思うんですよね。メガイルミしかり、そうしたコンセプトの軌道修正でライトユーザー取り込みに引き続き取り組んでいるのがTCK、という認識でおります。メガイルミはさすがになかなかアレな印象ですけどね。。。
東京大賞典はオメガパフューム連覇
1コーナーで先行馬群から距離を取るデムーロ。ああ、上手くいっているな、という印象はそのまま結果に結びつきましたね。
前走チャンピオンズカップはコースとペースが向かず、という理解はしつつも、今日のピークとは言い難い出来でどこまで…、とパドックで周回する姿を見ながら思っていました。
返し馬の動きでオッと思い、肩捌きの固いゴールドドリームと評価を入れ替える判断に。レース展開が展開でしたのでこの見立ての妥当性はちょっと測りかねていますが、大井2000の交流重賞にめっぽう強いことはよく伝わりました。
公式レースラップ:東京大賞典
12.7-11.6-12.2-12.7-12.4-12.1-12.5-13.3-12.3-13.1
1コーナーまでの名手の攻防
明確な逃げ馬不在、というメンバー構成。いくならアポロテネシーかロードゴラッソかなと予想していましたが、武豊が思い切っていきましたね。これに呼応したのがケイティブレイブ御神本。何といいますか、徹底的に切り合うぞというびっしりマーク。ただし、早くに先手を取れたことで、このままスローに落ち着くのかなという間ができたと見えました。
その拮抗をジリッと打ち破ったのがルメール。スローの予感に対して、ポジションを上げるカウンターを入れてきました。これで全体的に少しずつ前がかる展開になったものと理解しています。武豊、御神本、ルメールのけん制に川田が参戦していますから、なかなかの心理戦。
結果として1コーナーで先行していた5頭は粘り切れず、その直後に控えた馬が1~3着を占めることになりました。デムーロは人気の2頭の出方を上手く視野にいれながら1コーナーにはいれたことでしょう。それが勝利を引き寄せた要因のひとつと思っています。
本命はモジアナフレイバー
前走の勝島王冠、直線のストライドと手応えの余裕さは、かなり好印象をもっていました。南部杯も大きく外に振られるロスがありながらの僅差4着。パドックと返し馬の様子を見届けて、本命視することに決めました。
完全に先行争いをやり過ごす、決め打ちの待機策。有力馬が丁丁発止しているなか、残り600から直線入口までの手応えたるや。あがりましたねー声がでましたねー。来い!勝て!的なことを叫んでいたと思います。
ラスト1ハロンで力尽き、1、2着とは少し離されてしまいました。直線外に出すロスと、1コーナーまでの間にもうひとつポジションが上げられなかったか、というあたりが気になっていますが、これはもうタラレバですね。
馬券はしっかり外れたのですが、久しぶりに本命視してよかったと思っています。ワクワクしましたねー。
最後に
ホープフルSの出走馬をパドックで待つ間、近くに立っている男子2人組の雑談がなかなか。コントレイルの取捨について話していたようで、「問題は、福永さんの前の壁」というパワーワードが。ひどいですよね、ビッグアーサーという前例があるから何ともですけどね。…七五調だから脳内に響いてしまったのかもしれません。
久しぶりの中山は相変わらず導線がいまいちでしたね。どうしてもパドックから馬場までがスパッとまっすぐ歩けないのはなかなか不便だなと。ただ、船橋法典から競馬場までの地下道、皐月賞と有馬記念と歴代勝ち馬が壁いっぱいにかつ年別にならんでいるのですが、そこにもうリスグラシューの姿が。JRAの仕事、速いですねー。