少し投稿が空きました。
平日業務の一環でとある試験を受けていました。無事に試験も終わりまして、首尾は、まぁおそらく大丈夫だろうというところです。慣れない分野に四苦八苦しながらの準備でしたので、相対的に競馬のアウトプットに使う時間を削った格好になりました。
競馬のインプットは止めず、いろいろチェックはしていました。ウーマンズハートは強かったですし、ダノンスマッシュを見限った自分がバカでしたし、ミカエル・ミシェルはTwitterアカウントフォローしましたし(帰国後、モンドシャルナに騎乗してましたね)、WAJSの第4戦は川田を買い目にいれつつ2、3着がヌケと狙い過ぎましたし。
この調子でだらだら書いてもよいのですが、たぶんウルトラ読みにくいはずですのでちゃんと見出しも立ててですね、主に8月後半で気になったトピック、さらっと触れておこうと思います。
新潟記念はキングカメハメハ、ディープインパクトのワンツー
ユーキャンスマイルが狙いすましたイン突きで快勝。岩田のペース調節は絶妙だった印象です。同じ勝負服の2着ジナンボーはだいぶ荒々しくペースを踏み倒すように進出していましたので、ゴールへの軌跡はコントラストがくっきりでしたね。
亡くなった馬の仔は走る、という先人の言葉はこんなところで。科学的根拠をうんぬんする類の言葉ではないですものね。ショックが重なった夏競馬の最終日にワンツーフィニッシュとは、粋な結果になったものだなと思っています。…そういう情緒で馬券を買っていれば当たったんですよねw
札幌2歳S
稍重の馬場で後半5ハロンが12.3-12.5-12.5-12.3-12.5という一貫ペースですから、4コーナーのインで詰まってしまったダーリントンホールはもったいない競馬でした。逃げ馬が下がるイメージをもちながら3コーナーで上げていったのなら、池添はかなり大胆にリスクを取ったものと理解します。1番枠でこれしかなかったかなぁ、と表現した方がよいかな。
ゴールドシップ産駒のワンツー。どちらかというとブラックホールは展開をきちんと味方につけた印象。展開にスポイルされないゴールドシップなら、なかなか頼もしいですよね。サトノゴールドの方がよりゴールドシップを感じます。コスモス賞を挟んでいませんが、札幌2歳で2着は符合するところ。お父さんの映像も観てみましたが、グランデッツァの横綱競馬のインを縫っての末脚は、ワンツーした仔より迫力があったような気がしています。
ロアリングライオンの訃報
二度の開腹手術の甲斐なく、疝痛による死亡。シャトル種牡馬としてニュージーランドに渡った矢先の出来事とのことです。主戦オイシン・マーフィーのコメントも確認しましたし(ゲームチェンジャーという表現の選び方はちょっと新鮮でしたね)、いちファンとしても残念のひと言に尽きます。
チャンピオンの早逝、という表現を思いつきましたが、そのままドバイミレニアムを連想いたしました。わずかに産駒は残るようですので、期待して待ちたいと思います。
この訃報とは別の動きとして、アメリカでは多様性確保の観点から、種牡馬の種付頭数に140という上限を設ける検討を開始したようです。レイ・ポーリックさんが自身のツイートでこの案への賛否を投票を呼びかけていました。
自分は「No」に一票。一国のジョッキークラブによる拘束が妥当か疑問が残ること、制限した結果の「余剰」が稀少な血脈の保持に直結するとは限らないこと、このあたりが理由です。日本のファン目線だと、トップ2を失った直後ですし、種牡馬個体の心身への負担軽減から賛成という声になりそうですけどね。頭数という「わかりやすい量的制限」を選ぶよりは、別の枠組みで経済原理との両立を図るのが賢明なのでは、という一票を投じてみた次第です。
愛チャンピオンSの発走時間変更
当初日本では深夜2時台の発走だったのが、2時間近く繰り上がりました。日本時間への配慮と、フットボール中継への配慮が理由として挙がっているようです。どうやらフットボールの方はアイルランドでは大きなイベントのようで、単に日本競馬の馬券販売を優先しただけではない、それなりの背景をもった判断のようです。…んー、でも日本への中継を上手く理由にした側面もあるのかななどと邪推中。
英セントレジャーとのかけもち、有力ジョッキーのヘリでの移動という風物詩がなくなることへの意見もあるようですが、そもそも英愛での棲み分けが上手くないと考える方が妥当な気もしています。それぞれの国の看板となるG1なら、双方にベストメンバーが揃うような調整こそ、…なかなかできないから「クラシック」という価値なのかもしれませんね。
いずれにしても、日本の馬券販売がもたらす収益のインパクトが伝わるニュースではあります。Nathanielさんはいつもしっかり調べていて感心するばかりなのですが、JAIRSの記事ベースで作成されたグラフをツイートしていましたので、勝手紹介。日本の馬券販売額が異質であることが端的にわかります。
JAIRSの記事を元に、各国の馬券売上をグラフ化してみました。アイルランドは世界第8位で、日本の約1/5。その上、98%がブックメーカーの売上で、主催者の手元に残るのは、僅かの額となる。世界各国が日本の海外馬券発売を歓迎し、日本の競馬場が頻繁に設備更新する理由がここにhttps://t.co/FrORFemu5Z pic.twitter.com/36PdweebpV
— Nathaniel (@mambo_ds96) September 3, 2019
橋田師がどれくらいのミッションを引き受けているのかは漠と想像するばかりなのですが、ディアドラ頑張れ、には違いなく。楽しみなチャレンジは続きます。いずれ関係者のまとまったインタビュー記事など目にしたいですね。
最後に
国際化の議論も締めくくっておらず、書きたいことと日常のペースがなかなか合わない状況が続いていますが、ちょっとだけ、以下の本からブログを続けて楽しむヒントは得ていまして。ちょっと、ですね。
タイトルに一定の抵抗感を覚えてはいたのですが、読み進めるとヒントの宝庫でした。事象と心象の交わるところ、自分の投稿もそうありたいと思いましたし(単なる感情の表出ならデジタルな文字にすることを気にせず堪能した方がよいと思っています)、すでに書かれていることならそこに委ねて書かない方がよいとも思いました。
decadeからscoreにかわって、ますます他の記事へのリンクが増えている気がしていますが、オリジナルで含蓄があってためになる見解なんてそうそうないですからね。このくらいのことに目配せして楽しんだよ、という自分なりの結び目をお見せする投稿なら、発信する意義もまぁまぁあるのかなと。
放っておくといろいろ忘れがちな年齢になっていることが大きいかもしれませんけどね。だからこその備忘録ということで。
どうやら中山の日曜前日発売は中止されなかったようです。秋競馬、すでに始まっていますね。楽しんでまいりましょう。