昨年のウマ科学会以降、もやもやとしていたことをまとめておきたいと思います。
タイトルの通り、日本競馬にとって国際化とは何ぞや的投稿を試みるわけですが、そもそもいちファンの視点ではさまざまな現状への理解が十分ではないでしょうから、きっと片手落ちな内容になるはずです。
あくまで蚊帳の外から見て得られた限りの情報をパッチワークしたうえでの私論、とご理解をいただければ幸いです。
複数回の投稿に分けますね
本当はもっとポンポンと投稿するつもりだったのですが、ちゃんと考えをまとめようとするとかえって風呂敷が広がるばかりでして。何とかチャプター分けしまして、以下のような内容になる予定です(途中で軌道修正するかも)。
- ステークホルダーごとに国際化の理解や目的、メリットは微妙に異なっている
- 「国際交流」と「国際標準への適合」の違い
- 近年、その地域のレースの質を最も特徴づけているのは馬場とコース形態
- ジャパンカップに海外からの参戦が少ない背景
- 国際標準へ適合しない、という方針は有効か
ひとつ前置き:国際化の流れには賛成
大きな方向性としての国際化には基本賛成、というのが自分のスタンスです。ただし、基本は異種格闘技的といいますか、レースの質を統一する方向ではなく、異なる価値観で行われている競馬へ越境してチャレンジする、という前提で、ですね。
そもそも「世界基準」に沿ったレースなどというものが存在するのか、的な議論が後述されると思います。一方で、レースの周辺、例えば検疫や輸送方法、ドーピングの基準などを共通化することは、交流の促進という意味では歓迎したい流れと考えています。
単一の評価基準で世界中のレースを比較できることは観戦の楽しさにつながるのか。また日本一<世界一、という図式で国際化を語っていくのは面白くありつづけるのか。べき論というより、いちファンとして、競馬がわくわくする仕掛けであり続けてほしいと願う視点から言葉を重ねてみたいと思っています。
…何かもう、言い切った感がありますね。このあとの議論はその程度感について言葉を増やすだけ、のような気がしてきました。
そして何より、めんどくさい議論なのは確か
…そうですねぇ、こうやってお題目を掲げると、やっぱりめんどくさい議論の匂いがしますねぇw
なんといいますか、めんどくさいひとですねぇw
読み手にひとつ刺激があればよいという程度で書いておこうと思っています。
興味があったらで結構ですので、よろしくお付き合いくださいませ。
なお、ウマ科学会のシンポジウムについて、ざざっと記したメモはこちらです。
では次の投稿から。