more than a SCORE

1996年から競馬を開始。20年続けてなお楽しんでいくための備忘録を兼ねた日記。

ジャックルマロワ賞

 

アルファセントーリ、強かったですね。

 

速報かつ詳報となると競馬ブックの観戦記がベストでしょうか。平松さんのかわらずのフットワークに感心しつつ、タイキシャトルの書籍は面白かったなぁなどと思い出しつつ。

その書籍、タイトルは『王者の蹄跡』、以下はAmazonへのリンクです。

https://www.amazon.co.jp/%E7%8E%8B%E8%80%85%E3%81%AE%E8%B9%84%E8%B7%A1%E2%80%95%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%88%E3%83%AB%E3%81%A8%E6%AD%A9%E3%82%93%E3%81%A0%E4%BA%BA%E3%80%85-%E3%82%B5%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%ACBOOK-%E5%B9%B3%E6%9D%BE-%E3%81%95%E3%81%A8%E3%81%97/dp/4757204043

…などと思っていたらJRAのレース回顧記事も平松さんでした。ブックじゃなくてこちらでもよかったかなw

レース結果・回顧 2018年ジャックルマロワ賞 海外競馬発売 JRA

 

アルファセントーリあれこれ

レース分析は他に譲るとして、強い馬の強い勝ち方を観たと思っています。あの位置から押し切られたら他馬は何もできないですよね。膝下の使い方と馬場コンディションも程よくマッチしていたように見えました。何よりパワフルな走りですね。530kgのデインヒル系と表現を置き換えれば納得感もあるでしょうか。

良馬場の方がよい、というイメージがありましたが、馬体の充実が適応の幅を広げたようにも。今後のパフォーマンスがどうなるか楽しみです。

どうやら次走は明確になっておらず、メイトロンS、クイーンエリザベス2世S、サンチャリオットSの名前が挙がっている模様。牡馬トップクラスとの対戦になるなら面白いかな。その先に香港とかあれば素晴らしい限りですがまぁそれはw

アルファセントーリの父、マスタークラフツマン。個人的にはシーザースターズの後塵を拝するレースが続いたイメージがありまして、合わせて調べてみるとその通りの戦歴でした。2009年はBCダートマイルへの遠征を除くと、3度の敗戦すべてで勝ち馬がシーザスターズ。やるなキネーン、という感想もありますが、やはり目の上のたんこぶだったようですね。

娘にはライバルらしいライバルが登場するか、できれば来年まで現役生活が続いてくれると、そのあたりも楽しめるのではと思っています。


アエロリットとの相似を無理やり探す

先の競馬ブックの記事には前脚がピンと前方に出る瞬間を捉えたアルファセントーリの写真が掲載されているのですが、芦毛の濃さや筋肉の付き具合も相まって、ふとアエロリットに似ているな、と思ってしまいまして。

血統表、調べてみると面白いですね。どちらもヌレイエフ、シャーペンアップ、ヘイロー持ちは共通。アエロリットはミスプロをもっていませんが、アリダー(レイズアネイティヴ×ナスルーラ系)と考えれば相似形かしら。クロフネマスタークラフツマンも自身でノーザンダンサーアイスカペイドニアークティック×ネイティヴダンサー)のインブリードを似た位置にもっています。

…ここから掘り下げられないのが普通のファンですね。素人なりにいろいろイメージを膨らませる楽しさは感じているんですけどね。それで満足しすぎると理解が深まっていかない気もしますし、とはいえ掘り下げる時間の余裕もあまりないですし。でも2頭のフォーム、まぁまぁ似ている気がするんですよね。

ブレンドの比率が近しいと味わいも似てくるのかな、などと感想を述べたくて書いてみた次第です。

アルファセントーリの母Alpha Lupi(読み方はアルファルピかな)の血統がゴージャスだなぁ、という感想も含めて。


日本馬不在で馬券販売

ジェニアル負傷による回避で日本馬が出走せず、馬券販売があるという変則的な状況。一部のファンにはとても有難い形になりましたね。ベルモントSに続く2例目、という認識です。売上はそのベルモントSを上回ったようですね。

馬券的にはアルファセントーリから馬単のみ数点、相手にレコレトスを含めていたのでとりあえず当たりました。どうやらレース前の血液検査で入れ込んでしまったようで、それを思えばペリエがよく持ってきた、というところなのでしょう。

海外レースの馬券販売についてもちょこっと。どうやら事前にリストアップされた主要レース以外は販売までの手続きが難しい様子。詳細を調べていないのですが、このあたりのフットワークが軽くなるとよいですね。馬券販売できるレース=商品ラインアップと考えればなおさら。魅力的なコンテンツをそろえる方向で国内ルールが見直されていくことを期待しております。例えばアロゲートカリフォルニアクロームBCクラシックとか、馬券が買えたらテンション上がりますよね。翌年のドバイワールドカップデイまでストーリーがつながるわけですし。

『3周目に入る海外競馬の馬券発売』を読む

今週のブックの一筆啓上では水野さんが愚痴っていましたw いや、納得するばかりなのですけどね。先に例えたようなストーリー性を記事にするには、主要国の主なG1とそのプレップレースについて継続的に馬券購入できることが条件になるはずです。そうでなければ、取材なり分析なりコストをかけて誌面を割いて取り上げることは難しいでしょうから。もっと愚痴っていいと思いますw

海外競馬の売上の傾向についての認識(=固定客が一定の額を購入している)も納得するところ。確かに海外競馬の馬券販売がライトユーザーを取り込んでいるとは言い難いように思います。キタサンブラックを認知することと、アルファセントーリを認知することとの間にはかなりの断絶がありますよね。極端な例えかな。

ライトユーザーを一気に海外競馬に導くという発想はちょっと強引に過ぎるでしょうか。まず国内競馬があってその関心の先に海外競馬というコンテンツもあるよ、という奥行きが見せられていれば十分なように思います。

一筆啓上では海外競馬の馬券が買えるメリット(原文ではメリットでなく「素晴らしさ」と表現されていてこちらの方が馴染みます)についても語られていますが、個人的には普段から海外競馬の情報収集をしている分、馬券販売に合わせて様々な分析を目にする機会が増えますし、自分の認識と比較して補正する面白さは感じていますね。

あー、自分で手探りして情報収集するファンはおそらく多くはないでしょうから、JRA-ver.Worldのような海外競馬を要約して伝えるメディアは大切ですね。…でもこれもライトユーザー向けではないのかなw


最後に

これを書いている間に英インターナショナルSがスタート。ロアリングライオンキングジョージの勝ち馬ポエッツワードを引き離しての完勝でした。サクソンウォリアーは4着でしょうか。

このあたりのメンバーとアルファセントーリが一緒に走るようだととても楽しみ。日本馬不在でも馬券を買いたくなりますねー。是非お願いしたいと思います。